DCP(デジタルシネマパッケージ)を無料で作って再生確認までできる方法!!

前回、DCP(デジタルシネマパッケージ)って何?劇場上映データの仕組みを解説!で、劇場で公開される上映データの概要について説明させていただきました。

今回は、このDCP(デジタルシネマパッケージ)を費用をかけずに無料で作成する方法について少し触れてみたいと思います。

DCPは、ほんの2~3年前までは本編の編集を終えてからDCP化するのに作品一本あたり数十万円から百万円もするような非常に高価な物でした。当時、日本の映画監督はこのDCP化の予算が製作予算に大きく影響する悩みを抱えていました。

そんな中、日本の映画作品をもっと世界に発信して活性化できたら!!との思いを込めて、試行錯誤をしては様々な施策を行っていました。

2016年02月には、当時では珍しかったDCPデータをプロジェクターベースではなく、普通のテレビで試写を行えるようなシステムを構築したり、DaVinci Resolve(無料版でも十分にフィニッシュまでもっていけるスゴイ編集ソフトです。)をベースにしたDCP化する前のデータの整え方から、無料でDCPに変換する方法までを劇場で公演する機会をいただき、実際の劇場でDCPを制作しながら上映までをその場でやるという、おそらく世界初?日本初?のようなことをやってきました。

早速ですが、完成した作品を費用をかけずにDCPに変換する方法です。今回は主の2つのソフトを紹介します。

  • OpenDCP
  • DCP-o-matic

上記の二つのソフトは無料でコンテンツデータをDCPに変換できるソフトです。詳しい使い方や説明はまた別の記事で書かせていただきます。今回の記事でお伝えしたかったのは、少し前まではDCPを制作した後の再生チェックできる環境が無料版ではなかったために

「DCPを作成した/DCPの納品をしてもらった」としてもそれを簡単にチェックすることができなかったのです。そのために、確認用にわざわざ変換したデータをまたQC用に戻して(解像度変換したりしているため)DCP変換後に再度チェックをやったりしてまた修正!!など、双方にとって余計な作業が発生したりしていました。

しかし、今では素晴らしいDCP再生ソフトが公開されています。

それはDCP-o-matic Playerです。

変換が完了したDCPデータをこのDCP-o-matic Playerにセットすれば、QCが可能となります。

Reona

この辺りは、映画の予告編レベルなどの場合だと自分で再生環境を構築してチェックしたい作品進行担当者の方が多いと思います。

特に、予告編レベルの物であればセキュアなファイル転送でDCPデータを送ってもらってもいいし、USBをFAT32でフォーマットしてもらって受け取れば、Linux環境でなくとも簡単にデータを扱うことができます。

劇場へのDCP納品はLinuxのフォーマット(ext)で進行するので通常はなかなかデータを簡単に取り扱うことができません。しかし、予告編レベルの小さいデータはFAT32のフォーマット環境でも納品ができるので最終的なQCの環境を構築できます。

Reona

DCPのサンプルデータは、なかなかWebに上がっていないんですよね…コチラのsmpte-dcp – ISDCF(約700MBの非暗号化データ)やTears of Steel(4KDCP:14GB.4Kなので容量が大きいですが…)があるのですが、PCのスペックや環境によってはうまく再生できないかもしれません…ちょっと軽いデータでどこかにないか探してみます。

それではまた!!

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