今回は、オリビア・フォックス・カバン『カリスマは誰でもなれる』という本の書評です。
この本によると、実は、カリスマは後天的に身につけることができるスキルなんだそうです。
もくじ
1章 カリスマは神秘ではない
2章 カリスマ的な振る舞いプレゼンス、パワー、誠意
3章 カリスマを邪魔するもの
4章 障害を克服する
5章 カリスマ的な精神状態をつくりだす
6章 カリスマのスタイル
7章 カリスマ的な第一印象
8章 カリスマは聞き上手で話し上手
9章 カリスマ的なボディランゲージ
10章 困難な状況こそカリスマらしく
11章 カリスマのプレゼンテーション
12章 危機的状況とカリスマ
13章 カリスマ的な人生―困難に立ち向かう
冒頭
マリリン・モンローは証明して見せたかった。
1955年夏、マリリンは雑誌記者とカメラマンを従え、ニューヨークのグランド・セントラル駅の階段を降りた。平日の昼間で混雑していたが、ホームに立って地下鉄を待つ彼女に誰ひとり目もとめない。シャッターを切るカメラマンをよそに、彼女は地下鉄に乗って車両の隅に一人で立った。誰も彼女がマリリンだと気が付かなかった。
自分がなろうと思うだけで、グラマラスなマリリン・モンローにも、地味なノーマ・ジーン・ベーカーにもなれる-彼女はそれを証明したかった。地下鉄の中ではノーマ・ジーンだった。しかし、太陽がまぶしい地上に戻り、大勢の人が行き交うニューヨークの歩道に立ったとき、彼女はマリリンになることにした。あたりを見回し、カメラマンにいたずらっぽく訊いた-「彼女に会いたい?」大げさなジェスチャーはいらなかった。「彼女は髪をふわりとさせ、ポーズを決めた」
よく、芸能人にはオーラがあると言われます。
当時のマリリン・モンローといえば、その輝きは別格のものであったでしょう。
しかし、その輝きを、どうやら放つことも消すことも、彼女にはできるらしい。そんな逸話から本書はスタートしています。
カリスマに必要な三大原則
- プレゼンス
- パワー
- 誠意
メッセージの内容がどんなに力強くても、口調をいかに工夫しても、ボディランゲージがふさわしくなければカリスマにはなれない。そしてボディランゲージが完ぺきなら、一言もしゃべらなくてもカリスマを発揮できる。ボディランゲージを通じてプレゼンスとパワーと誠意を伝えるだけで、カリスマと認められることもできるのだ。
カリスマの種類
集中力のカリスマ ・・・ プレゼンスと自信
ビジョンのカリスマ ・・・ 信頼と自信
優しさのカリスマ ・・・ 誠意と自信
権威のカリスマ ・・・ 地位と自信
カリスマになる為のトレーニング方法
いまここに集中する
会話の基本は、相手の話から集中力を逸らさないこと。「人の話をよく聞きましょう」なんて超当たり前のことのようですが、「明日の幸せを科学する」のダニエル・ギルバートの調査では、実際には46%の人が会話中に他のことに気を取られているそうです。
会話の集中力を高めるには、やはり瞑想が一番。本書では、以下のトレーニング法が紹介されていました。目を閉じて、1分だけ周囲の環境音に集中する。自分から進んで1つの音を聞こうとするんじゃなくて、音が自然に耳に飛び込んでくるイメージでやるのコツ目を閉じて、1分だけ呼吸に集中する。息が鼻を通って腹の中にたぅする感覚に意識を向けるとよい目を閉じて、1分だけ自分のつま先に集中する。つま先の感覚に意識を向けると、自分の身体感覚が鍛えられて落ち着きが出てくるとされています。
不快感を処理する
不快な感情もカリスマ性を損なう要素の1つ。この状態を処理するには、以下のトレーニングをしましょう。
人間にとって不快な感情は普通の状態。
誰もがつねに同じ体験をしていることを思い出す過去に同じような不快感を経験した人(特に自分が尊敬している人)のことを思い出す。
いまこの瞬間も、同じような不快感を味わっている人が他にもいることを思い出す。
不快感を科学者のように観察しましょう。
現実の解釈を変える
あの有名なスティーブ・ジョブズも現実をねじ曲げちゃうことで有名だったそうですが、嫌なことがあったら心のなかで解釈を変えてみるのが有効です。
具体的には
「もし、この出来事が自分にとって良いことだったら?」と自分に聞いてみて、どういった考えが浮かぶかを試してみる。
さらに困難な状況に直面したときは、「悩んでいたプレゼンが上出来でよかった」といったように、すべてが上手くいったかのような文章を過去形で紙に書いてみる。
身体感覚を鍛える
不快感を覚えたら、静かな場所に座って30秒間だけ「体のどこに不快を感じているのか」を具体的に探してみる(心臓がドキドキしてるなど)
不快感の場所がわかったら、その感覚をじっくり観察し、シェフが料理の説明をするように感覚を言葉にしてみる(熱い、冷たい、アゴが固いなどなど)そのうちに不快感が消え去っていることに気づけます。
身体に注意を向ける瞑想にも類似しています。スポーツ選手などは身体感覚が優れているので行いやすいと思います。もちろんアスリートと同様、運動をすることで感覚が研ぎ澄まされるので、強度は低くて良いので運動をしましょう。
コンフォートゾーンを広げる
自分が快適に感じる場所や友人ばかりを選んでいると、未知の世界への耐性が弱くなってしまう。これを鍛えるには、町で見かけた見知らぬ人に話しかけるのがベストだそうです。
本書では、コーヒーショップの順番待ちで、前に並ぶ人に「マフィンかブラウニーかで悩んでるんですが、どっちがいいと思います?」と聞いてみる例が挙げられてます。
まとめ
身体感覚やコンフォートゾーンといったキーワードが出てきましたが、せんじつめれば「いかに不安と怒りに対処できるか?」がカリスマ性の根っこになってるみたいです。カリスマ性が高いと私は言われるのですが、一応、自然と行っていることが多かったです。
カリスマと呼ばれる人達は皆、周囲に対する絶大な影響力を持つ一方で、誰からも気に入られるための誠意を兼ね備えているものです。
ただ、実際にこれらを相手に印象づけるには、 立ち方や アイコンタクト、 うなずき、 間の取り方など、さまざまな振る舞いをコントロールすることで、カリスマ性は格段にあがります。
割とカリスマ性が身につけば、緊張している場面で自己評価が低くても、他者評価は高いという事が多いです。なので、周りを気にせず主観では厨二全開でも他者からは意外とカリスマに見える事があります。
ぜひ本書を読んで試して下さい!本は使うものです!