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【社会】

新型肺炎 千葉・鴨川の受け入れ病院 「職員の子どもにいじめ」

 新型コロナウイルスの感染が判明した男女二人が搬送された千葉県鴨川市の亀田総合病院の担当医らが三十一日、同市役所で市や県、消防の関係者に向けた説明会を開いた。担当医らは現状、感染が拡大するリスクは低いとした。一方、病院職員の子どもたちが風評被害でいじめを受けているとして、行政側に正確な情報提供を訴えた。

 同院の細川直登感染症科部長(53)は説明会で、「陽性」と判明し、入院した二人は、一般患者と全く行き来のない病室で検査を受けており、「室外にウイルスが出る心配はない」と話したが、二人の健康状態は「公表できない」とした。市には、風評被害を助長することがないように、行政が正確な情報把握と提供をする必要があると強調した。

 説明会は病院側からの要請で実施。同院の夏目隆史顧問は「子どもへのいじめがあり、職員から『どうしたらいいでしょう』と、かなり相談が寄せられている。勝浦のホテル従業員も同じような体験をしていると聞く。感染症は人から人へうつるので差別意識を生みやすい。何とか沈静化してほしい」と訴えた。 (山田雄一郎)

 

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