先日、昔に使っていたHDDを整理していて不良セクタが発生しているものを発見しました。SMARTもいくつかのパラメータが怪しいです。普通ならこのまま破棄ですが、その前に何処まで復旧出来るかやってみることにしました。
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壊れたHDD
不良セクタが発生したのはWesternDigital製のHDDです。色々あってPCを1台組むために使っていないHDDを整理していて発見しました。これは2009年発売なのでもう10年近く前の製品ですね。
念の為にPCに繋いで必要なデータが残っていないか確認していると、いくつかのフォルダが壊れてアクセスできない状態でした。おまけにこのHDD、アクセスの無い状態でもジジジジ、ジジジジ・・・とアクセスしているかのような音がしているのです。
そこでCrystalDiskInfoでHDDの状態を見てみると、案の定、怪しい状態でした。不良セクタが発生しているようです。
HDDの状態を調べる
おとなしく諦めて別なHDDを使うのが懸命ではあるのですが・・・WDが提供しているディスク診断ツールを使用してもう少し詳しく調べてみることにしました。使用したのは以下のツールです。
- WDC – Windows用Data Lifeguard Diagnostic
https://support.wdc.com/downloads.aspx?p=3&lang=jp
まずは”QUICK TEST”を実行してみます。すると途中でエラーが発生して失敗してしまいました。エラーコードを以下のサイトで調べてみると、接続に問題があるかディスクに問題がある、とあります。
- WDC – データライフガード診断エラーコードリスト
https://support.wdc.com/knowledgebase/answer.aspx?ID=17655&lang=jp
続けて”EXTENDED TEST”を実行してみました。今度はいけそう・・・と思いきやとあるセクタから表示が進みません。しばらく待つと”Too many bad sectors detected.”と表示が出てテストがFailになりました。どうもバッドセクタが大量にある模様、・・・。
修復を試みる
駄目元で物理フォーマット
ここまでの結果でご臨終かとも思いましたが、最後に駄目元で物理フォーマット(Low Level Format)をかけてみることにしました。どのみちHDDを破棄するにしてもデータを消す必要があるのでついでです。
いざ物理フォーマットを実行して待つこと約5時間。結果はFAILになってますがひとまず完了しました。この時点でHDDのジジジジ、ジジジジ・・・という異音はなくなっていました。おおっもしかして、と期待が出てきます。
不良セクタの修復
物理フォーマットが終わったあとにQuickTestをかけてみると、やはり駄目です。同じエラーが発生します。
続いてEXTENDED TESTをかけると、おや、今度は止まらずに(微妙に引っかかったように不良セクタあたりで止まりますが)進みます。結果はFAILですが最後までいきました。そこで検出した不良セクタの修復を試みます。
この状態でもう一度QUICK TESTとEXTENDED TESTを実行すると、なんと最後までPASSしました。
CrystalDiskInfoを見てみると、相変わらずステータスは”注意”になったままですがC5の黄色表示が消えていました。HDDをNTSFでフォーマットして適当なファイルをコピーしてみると(ぱっと見では)問題なく転送出来ているようです。
所感
アクセスしていないはずのHDDからジジジジ、ジジジジとアクセス音がしていたのはセクタエラーが原因だったようで、こんなことが起こるのかと勉強になりました。このHDDがこれから常用に耐えうるかというと大いに怪しいですが、元の状態よりかは回復させることが出来たようです。
さてこのHDD、何に使おうか・・・。
参考
この記事は以下の内容を参考にさせていただきました。
- RD WIKI – WestenDigital製HDDの修理のまとめ
http://rdwiki.rd-style.info/wiki.php?WestenDigital%C0%BDHDD%A4%CE%BD%A4%CD%FD%A4%CE%A4%DE%A4%C8%A4%E1