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【格闘技】

井上尚、4月25日にカシメロと3団体王座統一戦

2020年2月1日 紙面から

次戦へ闘志を燃やす井上尚弥(中央)。右は大橋秀行会長、左は井上真吾トレーナー=東京・ホテルグランドパレスで(開出牧撮影)

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 ボクシングの大橋ジムは1月31日、東京都内で記者会見し、所属のWBA・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(26)が4月25日(日本時間同26日)に米ネバダ州ラスベガスのマンダレイ・ベイ・イベントセンターでWBO同級王者ジョンリール・カシメロ(30)=フィリピン=と日本人初の3団体王座統一戦を行うと発表した。井上は主要4団体王座統一を目標に掲げ、この一戦を「欠かせない試合」と位置づけた。

 ボクシングの本場で“モンスター”が主役になる。井上尚は2017年9月にロサンゼルスで試合を行っているが、今回は昨年11月に米国の大手プロモーター「トップランク社」と契約してからは初の試合で、本格的な米国デビュー戦となる。

 会場のマンダレイ・ベイ・イベントセンターは多くのビッグマッチが開催された“格闘技の殿堂”。その大きな舞台で軽量級では異例、日本人では初のメインイベントに出場する井上尚は「正直、今の気持ちはワクワク、早く試合がしたい思いでいっぱい。メインイベントでできることを誇りに思っている。今までのボクシングキャリアが認められた証し」と胸を躍らせた。

 同時に「3団体統一という試合に意味がある。4団体統一を目指す上で欠かせない試合。ラスベガスでの1発目の試合を危なげなくクリアして次へ進みたい」と、世界で4人しか達成していない主要4団体王座統一を目標に掲げた。

 カシメロはオーソドックスな強打者。井上尚は「フィリピン人らしい荒々しさを持った、野性味あふれる勘を持った選手。危険なハードパンチも持っている。何でもかんでも突っ込んでくるのではなく、駆け引きもしてくる」との印象を持ちながらも「じっくりダメージを与えて削っていきます」と闘いをイメージした。

 今後は今月2日からグアムでの走り込み合宿を行い、同中旬にはフィリピン人の世界ランカー3人をパートナーにスパーリングをして闘いに備える。米国には試合の3週間前に入る予定。自身にとって最長の海外滞在となるが「ラスベガスは乾燥していると聞いている。まず向こうの気候に慣れてから減量に入るのが目的」と理由を説明した。

 昨年11月のノニト・ドネア(フィリピン)戦で眼窩(がんか)底骨折などを負った右目の回復具合については「全ての経過観察を行い、異常はなかったのでいつも通り進めていきたい。怖さは全然ない」と強調。あとは万全の態勢で海を渡り、結果を出すだけだ。 (洪経人)

 

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