マリナーズは元中日のチェン・ウェイン投手(34)=マーリンズからFA=とマイナー契約に合意した。30日の大リーグ公式サイトが報じた。メジャー昇格すれば、今季年俸はメジャー最低保証の56万3500ドル(約6140万円)だが、昨年11月にマーリンズを解雇された時点で、5年総額8000万ドル(約87億2000万円)の契約はあと1年残っていた。そのため、マーリンズは契約残り分の今季年俸2200万ドル(約23億9800万円)を負担する。
9年ぶりの日本球界復帰も期待された中、チェン本人が米球界の挑戦継続を明言していた。今季はチーム再建を目指すマリナーズで先発ローテ最後のいすの5番手を目指す。現時点で菊池、ゴンザレス、シェフィールドの左腕トリオを含むグレーブマンの計4人はほぼ確定している。
台湾出身の左腕は、2003年に中日と契約。11年までプレーし、127試合(先発89)で36勝30敗1セーブ、防御率2・59をマークした。15年11月にオリオールズからマーリンズへ移籍して以降は度重なる左肘の故障に苦しみ、昨季は救援で45試合に登板、0勝1敗3ホールド、防御率6・59。メジャー通算8年間は219試合(先発170)で59勝51敗3ホールド、防御率4・18だった。