採集を１００倍楽しむ方法～④　その２

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昨日は漁港での採集方法を分り易く説明する為、基本的な網の捌き方を記しましたが、「（１）基本動作」で記した網を誘導した最後の岩壁への封鎖方法が採集結果を大きく左右します。
この封鎖の動作とは、網を水中内で水平移動する行為になりますが、水平移動は水圧抵抗が大きい為、たとえ網竿（柄）を前述「５偀塑僚犬量屐廚陵佑鵬湛したり、アルミ製の柄を使用していても、力任せに網を動かしただけでは網竿（柄）に抵抗が掛かり、スピーディーに網を封鎖するのは、なかなか難しいものです。
ある岸壁採集の師匠は、上から逃げ足の速いツノダシでさえ、封じ込めてしまうほどの達人なのですが、その師匠の岩壁への封鎖行為は柄に体重を乗せて一気に塞ぎ込むので、時々あの頑丈な網竿でさえ折れてしまうことがありました。
この様に網の水平移動は、スピードを求めれば求めるほどに水圧抵抗が増してしまうものなのです。
そこで、私が普段おこなっている網の捌き方は、水圧抵抗を受ける水平移動は一切おこなわず、水面に対し網を斜めに封じ込める様にしています。イメージで言うと「網を一気に岩壁へ突き刺す」って感じです。この水平面に対し斜めにコントロールする動作は、水圧抵抗を余り受けることがないので、力任せに岸壁へ網を引き寄せるよりも、ターゲットを一気に封じ込める事が可能です。
但し、狙った魚よりもいち早く網を魚の下側へ動かさないと、魚は上から被せる網に対しては下へ逃げる習性がありますので、この動作のコツについては、実演場面をお見せしないと把握するのは難しいかもしれません。