漁港採集でのポイント選び~その2

昨日は漁港の選択について記しましたが、今回はその続編です。
そこそこチョウの数を見られる漁港でも、終日チョウが採れるワケではありません。
次の各項目毎に記載しますので、ご参照頂けたら幸いです。

(1)風雨
漁港採集の最大の敵は風と雨です。
港内に3m/sの以上の風が吹いてしまうと水表面に小波が立ち、水中の様子が分からず全く仕事にならなくなってしまいます。(雨天も同様)
但し、房総全域が風の影響を受ける予報であっても、その日の風向きと漁港との位置関係で風の影響を受け難い場所もありますので、漁港毎の形状は常時頭で記憶しておく必要があります。

(2)漁船の帰港
採集のネックに成り易いものとして漁船の存在がありますが、港内では問答無用で採集者よりも漁師さんが最優先です。
午前中は漁に出ていても昼過ぎには帰港する漁船や釣り船も結構あります。日・祝日は漁に出ていない船が多いと思いますが、私は平日に採集へ出掛けていたので採集を始めて間もない頃は、痛いほど漁船の影響を受けた事がありました。
波止場たるポイントで折角チョウを見つけたのは良いものの、粘っている最中に漁船が帰港して採集どころではなかったことが良くありました。
それ以降は帰港する前、若しくは帰港し終わった時間を目掛けて採集するようにしています。

(3)岸壁形状と潮位
意外と軽率に考えられ易いものとして岸壁の形状に対する潮位との関係です。
潮通しの悪い漁港では、岸壁に牡蠣殻が多くへばり付いていますが、その様な漁港ではアケボノやセグロと多く出会えます。また、牡蠣殻の影響によってタモでチョウを封鎖しても、牡蠣殻の隙間に逃げ込まれてしまうことが多いので、採集家に採られることもなくチョウが一定期間残っていますし、結構レアチョウと出会える機会も多いものです。
この牡蠣殻が多い漁港の攻め方の基本は満潮時を狙うことです。満潮時の潮位は牡蠣殻の30cm程度上にあることが多いので、水表面にいるチョウを難なくゲットすることができますが、潮が引き牡蠣殻のど真ん中が潮位である場合、タモを上から被せても牡蠣殻攻撃によって敗北してしまうだけです。
この他、漁港に通っていると各漁港の特徴が分かってくるのですが、岸壁が垂直平らに立ち上がっている様に見えても、実は下部がオーバーハングになっていたり、所々穴が開いていたり亀裂が入っている場所もありますので、その岸壁毎に採りやすい潮位を頭の中に叩き入れ、計画的に時間に合わせて狙うと効率が上がります。

(4)陽当たり
この陽当たりについては、夏季よりも秋季の水温が下がった時期ではかなり影響を受けるものです。
午前中は影になっていてチョウの存在が確認出来なくても、午後からの陽当たりによってチョウが出始めるポイントが結構ありますし、またこの逆のパターンも多くあります。

漁港採集は上記の4項目を常に意識し、また漁港から次の漁港へスムーズな移動が出来る様にコース取りをおこなうなど、効率良く移動しなければなりませんが、通っていくうちに自然と漁港の状況が把握出来るようになり、成果も上がっていきますので頑張ってチャレンジしてみて下さい!