長期飼育への飼育術

長期飼育を現実のものとする為には、繰り返しになりますが、「飼育設備の確保」と「的確なメンテナンスの実行」になります。
生体が普通に過ごすことさえできれば、体調を崩すことは無いので病気になることも無いのですが、一般的にはこの普通に過ごさせることが出来ていないケースが多いものです。
長期飼育ができていない場面では、飼育設備が上部フィルターや外部式濾過など海水魚を確実に飼育する為には設備内容とメンテナンスが不充分であることが多く見受けられます。
この上部フィルターや外部式で海水魚の飼育が出来ないことはありませんが、「物理濾過がドライ形状に分離されていない」や「生体数と濾過容量のバランスが不適切」であることから、日常のメンテナンスが行き届いていないと直ぐに白点病の発症などで死に至ってしまいます。
クマノミやヤッコ系は簡単に発症する種類ではありませんが、それでもこの種を何度も発症させてしまっているということを良く耳にするものです。ここでは都合上、原因についての詳細説明は割愛しますが、詳しくは当サイトの下記項目に目を通して頂けたらと思います。

・海水魚飼育方法 http://www.h6.dion.ne.jp/~umiumi/shiiku/shiiku.html
・白点病~発症させない無投薬飼育 http://www.h6.dion.ne.jp/~umiumi/shiiku/hakutenbyou.html
・採取魚を上手に飼育する為には http://www.h6.dion.ne.jp/~umiumi/shiiku/saisyugyo-shiiku.html

今まで長期的な飼育ができずに今後は長期飼育を目指したいと考えている方は、先ず対策方法を簡単に申し上げると、今まで自らがおこなってきた飼育についての考え方と飼育方法を否定し、確実な飼育成功術を身に付けて下さい。今後改善無しでどんなに魚や水槽を増やしたりしても、根本的な考え方が間違っていれば、同じ失敗の繰り返しになってしまいます。
アクアリウムは近代社会の現在においても、残念ながら適切な飼育方法論というものが明確に確立できていないジャンルでもあります。アクアリウム雑誌などで、飼育方法を述べているものも多くありますが、誌面に掲載するメーカーからの宣伝広告費を収益にしている都合上、たとえ飼育設備が不適切であったとしても、メーカー商品を否定することが出来ないため、適切な飼育方法の解説になっていない(特に初心者の入門が多いコンパクト水槽における飼育の難しさ、設備毎の欠点やメンテナンスの頻度)ことが多くあるように感じています。
また、チョウチョウウオを飼いこなせないレベルの飼育者が飼育術を述べている場面を見掛けますが、何処かで知り得た机上での知識を理論武装で固めているだけに過ぎませんので、飼育結果が伴っていないアクアリストのアドバイスは信憑性に大きく欠如するので注意が必要です。
今までその様な雑誌やサイトを飼育の教科書として参考にしても失敗してしまったアクアリストは数多くいると思われますが、健全な飼育方法を確立したアクアリストは、その様な雑誌やサイトの記事を見ても不自然にしか思えないものです。(掲載記事の全てが間違っているワケではありませんので念の為。。。)
いち早く長期飼育の成功術を身に付けたいと考えている方は、自分が目指している生体を確実に飼育しているアクアリストの全てを見習うことが成功獲得への近道になると私は考えます。