採集魚の長期飼育を目指して～⑥

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採集後の餌付けが完了したら、直ぐに本体水槽で飼育出来ると判断されている方が多いかと思います。
但し、餌付け完了直後の個体を本体水槽へ移しても、「先住者からの攻撃」や「餌取りスピード」に違いがあり、イジメ行為がなくても個体サイズの異なる先住者に対し委縮することによってストレスが蓄積し、体調を落してしまうなど、飼育者が思う様に直ぐに先住者と上手く馴染むことができません。
この事を一切配慮せずに飼育してしまうと、ストレス死に直結してしまう可能性が多くなります。
このことについて、観察が不充分な飼育者の間では、突然死に至ってしまったということから「突然死」と呼んでいましたが、元気な個体が急に死に至ることはなく、飼育者の目が届いていないところで必ずイジメ行為や、先住者を警戒して委縮によってストレスが蓄積しています。
当サイト「採集魚を上手に飼う為には」（http://www.h6.dion.ne.jp/~umiumi/shiiku/saisyugyo-shiiku.html）にて「突然死は飼育者の観察能力不足」と謳ってからは、「突然死」という言葉を聞く機会が激減しました。これは当方での記事を理解され、「突然死」という表現は誤りと気づいた方の現れかと思います。
採集魚を上手に飼い込む為には、餌付け後直ぐに先住者と同居を開始するのではなく、ある程度のサイズに成長するまでの間は、別水槽で一時的育成させる行為が必要です。
当方では、過去に記した「採集魚の受入れスペース」（http://blogs.yahoo.co.jp/uchidasantinoumi/26826590.html）にて餌付け後はある程度のサイズに成長するまでの６～８ヶ月間はこちらの「一時育成槽」にて飼育をおこなっています。