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コーヒー愛好家の大学生です。主に人生の役に立ちそうな事を発信します。本ブログの内容は個人的見解も含まれますのであくまで一説です思考の材料にしてください。お問い合わせkazudasa@gmail.com

ナイキ「厚底シューズ」使用可能! 社会学的に文化の変化と生物の変化は実は共にしている?

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厚底シューズ

 

陸上長距離界で驚異的な好記録の一因として話題を呼び、規制の有無が議論されていた米スポーツ用品大手ナイキの厚底シューズ。

 

世界陸連は31日、現在市場に流通しているものは引き続き使用できるとの見解を明らかにしました。

 

ということは、今夏の東京五輪でも利用できるということです。

 

世界陸連によると、選手や科学、法律の専門家らによる委員会が調査を進め、好記録を演出するナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」シリーズなどを調査してきた。

 

長距離走では底が薄くて軽い靴が適しているとされてきたが、ナイキの厚底シューズは「常識」を覆しました。

 

反発力の強いカーボンファイバーのプレートは軽くてクッション性のある素材で、挟むことによって靴底のクッション性と反発力を両立させた新しい概念。

 

一方、世界陸連は競技規則第143条で、シューズについて「使用者に不公平となる助力や利益を与えるようなものであってはならない」と規定。走り高跳び走り幅跳びの靴底の厚さは13ミリ以内、走り高跳びのかかとは19ミリ以内と定めているが、跳躍種目以外は「靴底とかかとはどのような厚さでも差し支えない」とし、靴底の厚さや反発力について明確な基準はありませんでした。

 

このため、厚底シューズの反発力が「助力」に当たるかどうかが論議が交わされました。

 

厚底シューズの制限はソールは4センチ以下に制限され、複数枚のプレートが組み込まれることは禁止となりました。

 

それにより、ナイキが実用化へ進めていた「超厚底」の新モデルは規制される見込みとなりました。

 

新モデルの試作品を着用したキプチョゲ選手は昨年10月、非公式の記録ながらフルマラソンで1時間59分40秒を出し話題となりました。

 

やっとルールが決められ、東京オリンピックで使用可能となりました。一安心ですね。

 

ナイキの厚底シューズを開発した人たちの努力が報われた感じがします。

 

今回の件、文化やルールが技術進歩に追いつかなかったのが原因だと考えられます。

 

 

変化

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基本的に、現代の文化は緩やかに進化し、その速度は生物の進化速度と同等であることを報告する論文があります。


この知見は、人間の文化が生物体の進化より極めて速く進化するという定説に異議を唱えるものです。

 

20世紀には、長期に及ぶ数々の実地調査によって、動物集団の生物学的進化に関する研究がなされ、進化上の変化の速度が推定されました。

 

文化については、考古学的記録を対象としたこれまでの研究から、生物進化の変化と同等に変化することが示唆されていたものの、その速さについて我々はよく分かっていなかった。

 

今回、Armand Leroiたちは、広範な近過去の歴史記録が存在する文化的なアーティファクト(ポップミュージック、文学、科学論文、車など)の「集団」、ならびに比較対照としての動物集団(ダーウィンフィンチ、オオシモフリエダシャク、ヒトリガ、英国に生息するカタツムリの一種など)に注目。


そして進化生物学者が開発した指標を使って、両群について経時的に変化する速度の計算を試みました。


その結果、文化的特性も生物学的形質も同等の速度で変化することが明らかとなりました。

 

また、文化はランダムに変化することはなく、文化を安定化させる選択圧、あるいは文化を特定の方向に進化させる選択圧によって形作られることも分かりました。

 

文化と生物学的形質も同等の速度で変化しているとは驚きです。

 

見た方は変わりますが、

 

話題の新型コロナウイルスですが、国立感染症研究所新型コロナウイルスの分離に成功したと発表されました。国内では初めてで、抗ウイルス薬やワクチンの開発に役立つとみられます。

 

この事例のように、割と人間は新しいものに対して手を打つのも早く、変化しても対応できる、能力があります。

 

今回の件で国立感染症研究所によりますと、研究所で開発した細胞と新型コロナウイルスに感染した患者の検体を使い、ウイルスの分離に成功しました。

 

分離とはウイルスを増やすことで、抗ウイルス薬やワクチンの開発、検査キットの製造を進めることができるようになります。

 

研究者たちには感謝ですね。

 

今は、現在ある薬が新型肺炎の治療薬として効果があるかどうかの検証に役立つとみられます。研究所は、新型コロナウイルス対策に役立てるために「国内外に広く配布する予定」としています。

 

新型コロナウイルスが世界に恐怖を与えて1ヶ月で人間はここまで対応できます。

 

前に紹介した、放射線濃度の高い地域でも生物が繁殖するという事例もあります。その原因は人間と共存するのは難しいという結果です。

 

私の考えですが、

 

  • 文化や環境の変化に生き物は、即対応が可能。
  • 生き物の変化には文化や環境の変化が、対応が遅い。

 

まずは新型コロナウイルスの拡大を抑えることと、新薬開発が優先です。

 

しかし、今回の件を放置するとまた、同じことになります。貧困地域などへの支援と正しい知識を広めなければ、また同じ過ちを犯します。

 

 

参考元

https://www.nature.com/articles/s41562-019-0802-4

https://this.kiji.is/595954089581692001