ヨドバシカメラとビックカメラ系列店(ビックカメラ、ソフマップ、コジマ)にて、iPhone XSのSIMフリー版が値下げとなりました。
合わせて事実上の"通販解禁"ともなっており、SIMフリー版iPhoneとしては(少なくとも原稿執筆時では)唯一、両系列店のWeb通販から直接購入ができるモデルともなっています。なお、XS Maxはもともと両系列店での販売がないため、対象外です。
注目すべきは、なんといってもその価格。ストレージ
64GB版は税込で7万4800円と、iPhone XR(税込換算7万1280円)に3520円足すだけでXSが買えることとなりました。256GB版であれば税込8万4800円と、さらに割安感がある設定に。加えて両系列店でのポイントが1%付きます。
▲ビックカメラ.comでの価格。64GB版と256GB版で1万円(のみ)差というのが悩ましいやもまたiPhone 11と比べると、64GB版では消費税とポイント分安く、256GB版では1万5080円(税込での比較:iPhone 11 256GB版は税別9万800円)安くなります。もちろん、11とXSでは本体サイズやカメラ構成、バッテリー駆動時間など多くの相違点がありますが、これだけの価格差があればむしろXSを......と考える方も多そうな価格設定でしょう。
なお、年末と年始に開催された10.2インチ版iPadのセールでは、両系列店に加えてAmazonが対象となっていましたが、今回はAmazon側での取り扱いは確認できていません。アップルストアも(iPhone XS自体の取り扱いを終了しているため)対象外です。
▲ヨドバシ.comのXS販売ページ。ついに「ショッピングカートに入れる」がポチれるようになりましたさてもう一つのトピックは、冒頭でも紹介したように「Web通販が解禁された」点。ヨドバシとビック系列店でのSIMフリー版iPhoneは、2019年11月22日から販売開始となっていますが、このときは一部店頭のみという扱い。Web通販では「商品ページこそあるものの、購入ボタンはないためにポチれない」状態でした。
しかし原稿執筆時点では、iPhone XSのみに限ってですが「そのままポチれる」状態に。
業界的な視点からは、むしろこの「SIMフリーiPhone、アップルストア以外での通販解禁」のほうが大きなニュースとも呼べそうです。
実際に
ビックカメラ.comのiPhone特設ページでは、「iPhone XS SIMフリーモデル取り扱い開始」として、従来の(店頭のみでの取り扱いだった)「iPhone SIMフリーモデル 店舗にて取り扱い中」の欄と区別されています。
▲ヨドバシ.comのXSとXRの価格表示。XRのほうはいまだに「店頭でのみ販売しています」扱いです各系列店とも他モデルはまだ購入不可の状態ですが、今回XSが解禁となったことで、将来的に
「日本でもSIMフリーiPhoneが、アップルストア以外のWebで普通に買える」理想へと進んでいくことも期待できそうです。
いずれにせよ今回のiPhone XS値下げは、様々な意味でSIMフリーiPhoneの市場に与えるインパクトが大きそうなニュース。とくに「やっぱり次買うならiPhone X系。ならば一番手頃なXRで......」と考えていたユーザーには、青天の霹靂な朗報でしょう。