すでに内々・界隈では発表になりましたが、LINEブログでも一部非公式ながらご報告申し上げます。
今年も2月に発表されます「日本SF大賞」ならびに4月に開催される式典「日本SF大賞授賞式」や、いくつかの派生作品のアニメ化、海外動画配信サービスでの権利化において、私どもは製作委員会の組成を担当したり、大賞式典に関する協賛・資金調達をやらせていただいております。この年末年始、重要イベントである日本SF大賞につきまして、多くの皆さまに開催に関するご支援をお願いにあがっておりました。
それもこれも、昨年10月下旬になって、何の前触れもなく突然日本SF大賞のメインスポンサーから降りると一方的に通告してくださったドワンゴ社、ならびにご支援をいただいた7年前当時は代表取締役でいらっしゃった川上量生さんの心配りの行き届いた素敵なご対応があってのことだと思い、深く感謝と御礼を申し上げたいと存じます。常識的には、この手のイベントでの協賛キャンセルは一年前にすべきところ、大賞作品の発表を行う2020年2月のわずか3か月前にメールでキャンセルしてくださったことで、これをきっかけとして私どもの危機感に火がつきました。まさに、川上量生さんから「しっかりしろ」「自分の足で立って歩けクララ」という叱咤激励をいただいた、そのように受け止めております。
また、この手の仕事では私は縁の下で汗をかいてなんぼという立場ながら、SFの世界の素晴らしさ、未来に繋がる想像と創作の輪を紡いでいきたいという一心で、多くの企業さま、スポンサー候補さまにお話を聴いて戴きました。年末年始のご多用のところ、各社さまに真摯にご検討賜り、お時間を頂戴できただけでも感謝の気持ちでいっぱいです。また、皆さまがSFはよく読んでます、応援しますと快くお話いただけたことは、SF作品が大好きな私にとっても大きな励みであり、喜びでもありました。
これらの活動の結果、ドワンゴ社よりいままで単独でご支援いただいてきた規模をはるかに超えるご予算をご協賛各社のご理解のもと頂戴することができ、より盛大に大賞授賞式式典を実施できる運びとなりました。これらの式典での協賛企画で、ドワンゴ社の突然の辞退もあって開催そのものが危ぶまれたところ、一年どころか二か月程度という期間で、これほどにも多くのご賛同が得られ、資金的にもご協力いただけるのは、真の意味で日本のSFシーンの意味と価値を見出していただけたものと存じます。
かつては「士農工商犬SF」とまで言われた時代を大きく超え、SFの未来をいま以上に明るいものとし、日本だけでなく世界のSF愛好家に対して多くの恩恵を与えられる礎となれたことは、私としても存外の喜びです。
それもこれも、天才・川上量生さんによる盛大な放漫経営と、ニコニコ動画ブームが去った後で潮が退くように視聴者も収益も低減してしまったドワンゴ社の経営状態からいたしますならば、たとえ些少の額とは言えども日本SF大賞への協賛を維持できる状況でなくなった、という苦渋のご決断もあったのではないかと愚考するところではございます。わかりますわかります。無い袖は振れなくなったという、その厳しいご状況であればこそ、直前になって率直に「出せる金はない」と言える麗しい魂の叫びを真正面からいただき、私ども一同激しい感動に打ち震えておりました。
本来であれば、東京地方裁判所での本人尋問等で直接川上量生さんにいままでの7年に渡る篤いご支援に対する御礼も交えて深い感謝の意を申し伝えるべきところ、略儀ながら、ここLINEブログの場をお借りして「川上量生さんの心に届け、この想い」を胸に秘めつつ本件エントリーの結びとさせて戴きたく存じます。
最後になりますが、徳間書店の離脱以降、長らくドワンゴ社のご支援を戴いて来たことは掛け値なしにありがたく、本当に嬉しいことでした。改めて深く感謝を申し上げますとともに、川上量生さんのさらなるご活躍と、ドワンゴ社のご発展、ならびにドワンゴ社で頑張っておられる皆さまのご多幸を、心よりお祈り申し上げます。
ありがとうございました。
日本SF大賞
http://sfwj.jp/awards/
今年も2月に発表されます「日本SF大賞」ならびに4月に開催される式典「日本SF大賞授賞式」や、いくつかの派生作品のアニメ化、海外動画配信サービスでの権利化において、私どもは製作委員会の組成を担当したり、大賞式典に関する協賛・資金調達をやらせていただいております。この年末年始、重要イベントである日本SF大賞につきまして、多くの皆さまに開催に関するご支援をお願いにあがっておりました。
それもこれも、昨年10月下旬になって、何の前触れもなく突然日本SF大賞のメインスポンサーから降りると一方的に通告してくださったドワンゴ社、ならびにご支援をいただいた7年前当時は代表取締役でいらっしゃった川上量生さんの心配りの行き届いた素敵なご対応があってのことだと思い、深く感謝と御礼を申し上げたいと存じます。常識的には、この手のイベントでの協賛キャンセルは一年前にすべきところ、大賞作品の発表を行う2020年2月のわずか3か月前にメールでキャンセルしてくださったことで、これをきっかけとして私どもの危機感に火がつきました。まさに、川上量生さんから「しっかりしろ」「自分の足で立って歩けクララ」という叱咤激励をいただいた、そのように受け止めております。
また、この手の仕事では私は縁の下で汗をかいてなんぼという立場ながら、SFの世界の素晴らしさ、未来に繋がる想像と創作の輪を紡いでいきたいという一心で、多くの企業さま、スポンサー候補さまにお話を聴いて戴きました。年末年始のご多用のところ、各社さまに真摯にご検討賜り、お時間を頂戴できただけでも感謝の気持ちでいっぱいです。また、皆さまがSFはよく読んでます、応援しますと快くお話いただけたことは、SF作品が大好きな私にとっても大きな励みであり、喜びでもありました。
これらの活動の結果、ドワンゴ社よりいままで単独でご支援いただいてきた規模をはるかに超えるご予算をご協賛各社のご理解のもと頂戴することができ、より盛大に大賞授賞式式典を実施できる運びとなりました。これらの式典での協賛企画で、ドワンゴ社の突然の辞退もあって開催そのものが危ぶまれたところ、一年どころか二か月程度という期間で、これほどにも多くのご賛同が得られ、資金的にもご協力いただけるのは、真の意味で日本のSFシーンの意味と価値を見出していただけたものと存じます。
かつては「士農工商犬SF」とまで言われた時代を大きく超え、SFの未来をいま以上に明るいものとし、日本だけでなく世界のSF愛好家に対して多くの恩恵を与えられる礎となれたことは、私としても存外の喜びです。
それもこれも、天才・川上量生さんによる盛大な放漫経営と、ニコニコ動画ブームが去った後で潮が退くように視聴者も収益も低減してしまったドワンゴ社の経営状態からいたしますならば、たとえ些少の額とは言えども日本SF大賞への協賛を維持できる状況でなくなった、という苦渋のご決断もあったのではないかと愚考するところではございます。わかりますわかります。無い袖は振れなくなったという、その厳しいご状況であればこそ、直前になって率直に「出せる金はない」と言える麗しい魂の叫びを真正面からいただき、私ども一同激しい感動に打ち震えておりました。
本来であれば、東京地方裁判所での本人尋問等で直接川上量生さんにいままでの7年に渡る篤いご支援に対する御礼も交えて深い感謝の意を申し伝えるべきところ、略儀ながら、ここLINEブログの場をお借りして「川上量生さんの心に届け、この想い」を胸に秘めつつ本件エントリーの結びとさせて戴きたく存じます。
最後になりますが、徳間書店の離脱以降、長らくドワンゴ社のご支援を戴いて来たことは掛け値なしにありがたく、本当に嬉しいことでした。改めて深く感謝を申し上げますとともに、川上量生さんのさらなるご活躍と、ドワンゴ社のご発展、ならびにドワンゴ社で頑張っておられる皆さまのご多幸を、心よりお祈り申し上げます。
ありがとうございました。
日本SF大賞
http://sfwj.jp/awards/
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