開催が迫る1964年東京オリンピック。世界中からこの大会を見にくる人のため、亀倉雄策たちデザイナーは、あるモノの制作に乗り出します。
ピクトグラム。「言葉ではなく目で見て理解させる案内表示」です。このピクトグラム開発のため、当時日本で活躍していたデザイナーが集結。
いちばんの若手だった版画家の原田維夫さん。
原田さん
「原田くんも呼ばれてるよ」と言われて、うれしくて。「行く行く」と言って、行ったらびっくりしましたよ、いろんなデザイナーたちがいて。「うわ、いいの? こんなところで?」と。
横尾忠則、田中一光といった、当時新進気鋭のデザイナーたちも参加していました。
原田さん
ピクトグラムは「一目でわかる」ということがテーマ。たとえば、『今日は“電話室”と“シャワー室”』とお題が2つ出て、机の真ん中にはたくさんのわら半紙が置いてある。テーマに合わせて考えるわけですよ、ラフを。
次々とイラストが描かれ、目で見ていちばんわかりやすいものが選ばれていきました。
これを機にピクトグラムは、私たちの生活に欠かせない存在となっていきます。