2019年10月27日放送
平沢和重と磯村尚徳さん
東京オリンピック招致を決めるスピーチを行った平沢和重。戦前は外交官でした。アメリカ赴任中に日米開戦を経験。戦後はNHKの解説委員を26年務めました。
その平沢を「師匠」と呼ぶのは、ニュースの顔として知られた、元NHKニュースキャスターの磯村尚徳さん。
磯村さん
そのころのNHKのニュース解説というのは、ラジオのスター番組の一つ。その解説員の中でもいちばん評判が良かったのが平沢さんでした。偉そうな言葉遣いで世間の人を感銘させるのではなく、本当のプロでなければ知らない貴重な情報をからし(香辛料)のように入れていく。それについて平沢さんは、弟子である私の解説にしょっちゅう注文を付けました。そんな方が、天の配剤かと思うぐらい理想的な配役で出てきたことに、私は何か偶然と必然とがまざったような運命の不思議さを感じますね。
平沢は「スピーチに必要なのは90%の分かりやすさと10%の驚き」と信じていました。IOC委員は「平和を願うオリンピックの精神が子どもたちにも根づいている」と、驚きました。
磯村さん
『これで負けるようじゃ、よっぽど俺のプレゼンテーションが下手だ』と、平沢さんは盛んに言っていました。