1936年ベルリンオリンピックで、見事念願の金メダルを獲得した前畑秀子。国民の期待を一身に背負い、2度目のオリンピックに挑みました。
56年後、同種目で金メダルを獲得した岩崎恭子さんは、前畑に初めて会ったときのことを覚えています。
岩崎さん
この方が前畑秀子さんなんだ。世界と戦ってこられたんだなと思うと、衝撃的でした。
当時14歳の岩崎さんは、前畑と同じ苦しみに悩まされたそうです。
岩崎さん
金メダルを取ると、そのあと、記録のこともいろいろ言われるんです。そうすると「世界記録を出します」と言うしかなくて…。自分はそこまでできるのだろうかという葛藤がすごくありました。でも、私なんか以上にきっと前畑さんは苦しい思いをして、比べものにならないんじゃないかなと思っていました。
お守りを飲んで迎えた決勝。
前畑秀子さんは、過去のインタビューでこう語っています。
前畑さん
最後の200メートルを泳ぎ切ったら死んでもいいかぁって。スタートに立って「日本の神様助けてください」。
見事プレッシャーをはねのけた前畑。
表彰式では、涙で顔を上げられませんでした。
前畑リード、前畑頑張れ! 前畑頑張れ! 前畑リード、勝った勝った勝った! 勝った勝った勝った! 前畑勝った!