
1919年頃の金栗足袋
(秩父宮記念スポーツ博物館蔵)
金栗四三に「これに勝るものはない」と言わしめた黒坂辛作の足袋。足袋にゴムソールをつけることで始まったハリマヤシューズはその後、日本のマラソン選手にとって欠かせないものとなっていきます。
男子マラソン元日本代表の谷口浩美さんは、ハリマヤシューズを履き、箱根駅伝で3年連続区間賞をとりました。
谷口さん
今から40年前ごろは、ハリマヤさんが全国の陸上界で多くのシェアをとっていたんじゃないでしょうか。私たち選手はただ走ることだけなので、そういう身の回りの技術的なものはお願いするしかありません。そのお願いを聞いてくれたという播磨屋の黒坂さんはすごいなと思います。
今は無きハリマヤ。選手と二人三脚の靴作りは孫の代まで継承されていました。
黒坂辛作の孫 與田誠一さん
選手一人一人みんな違いますからね。走り方も違いますし、靴の硬さも違うもんですから、選手に合った硬さの靴を作って。いろんな選手がウチに来られました。
選手と職人の絆が東京・大塚の地に今もなお記されています。
(撮影協力:文京区)
演出 山崎エマ/西口友人プロデュース 橋本佳子