ストックホルムオリンピックで海外選手の速さを目の当たりにした三島弥彦。100メートル決勝でアメリカ代表選手が出したタイムは10秒8。それに対し、三島は1秒以上の差をつけられ、予選敗退。「日本人に短距離は100年早い」という三島の言葉から日本のスプリンターたちの挑戦が始まったのです。
4度のオリンピック出場を果たし、日本の短距離界を長く引っ張った朝原宣治さん。
朝原さん
三島さんがストックホルムのオリンピックに行ったころは、誰も世界の現状がわからないわけですよね。世界での自分のレベルもわからないのに、いきなりオリンピックに行って戦うというのは、それは大変なことだったと思います。
三島から96年後、北京オリンピック400メートルリレーで、日本男子はトラック種目で初のメダルを獲得しました。
朝原さん
今の若い選手たちが堂々と戦えるのも、先人の選手たちの努力とそこまできてるというベースがあるからじゃないかなと思います。
現代の韋駄天たちが世界に挑戦を続けます。