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【高校野球】甲子園準V遊撃手が捕手に転向「代役いない!10年に1人の逸材」星稜・内山壮真を林監督も絶賛2020年1月30日 23時30分
◇センバツ高校野球企画「春の主役に立候補」第92回センバツ高校野球大会(3月19日開幕・甲子園)に出場する32校が出そろった。中部地区から出場するチームの注目選手を紹介する。 見える景色はガラリと変わった。遊撃手から捕手へ。準優勝した昨夏の甲子園で4番を打った星稜(石川)の内山壮真(2年)は、新チームから捕手に転向。名実ともに、チームの大黒柱になった。「遊撃手の方が好きだけど、面白いのは捕手。バッテリーはずっとボールに関わっている。試合を動かすことができる」と魅力を説明する。 星稜中時代に、捕手として全国優勝を経験。高校では、同じ捕手で巨人にドラフト5位指名された山瀬慎之助が1年先輩にいたことから、中学2年まで守っていた遊撃手にコンバートされた。 林和成監督(44)は「リードも状況判断も素晴らしい。遊撃手の代わりはいても、捕手の代わりはいない。捕手としても、星稜で10年に1人の選手」と力説する。 プロのスカウトの間でも捕手、遊撃手のどちらで評価するか、意見が分かれるほどのセンスの持ち主。肩の強さでは山瀬に及ばないが、捕ってからの速さでカバー。年末の沖縄合宿では同行した山瀬から、送球時のステップ幅や体の向きなどを細かく教わった。今は「ボールの強さが変わってきた」と手応えを感じている。 高校通算30本塁打をマークしている強打も健在だ。「遊撃手の時より、打撃のことを考える時間が短くなった」というが、秋の公式戦打率はチームトップの5割3分8厘。2本塁打、16打点と4番の仕事をこなした。 この冬はさらに確実性アップを求め、スイング軌道を修正。好投手ぞろいの甲子園を想定して、速球対策に重点を置いている。 目標に掲げたのは、昨夏逃した全国制覇と、高校通算61本塁打の達成。数が半端なのは、「松井さんが60本だったので」。目指すは、偉大な先輩である松井秀喜さん(元巨人、ヤンキースほか)超え。それがかなえば、「世代ナンバーワン捕手」の座も見えてくる。 ▼内山壮真(うちやま・そうま)2002(平成14)年6月30日生まれ、富山県上市町出身の17歳。172センチ、72キロ、右投げ右打ち。小学3年から滑川東部スポーツ少年団で野球を始めた。星稜中では2、3年時に全国制覇。星稜高進学後は1年春の県大会からベンチ入り。甲子園は1年夏から経験し、自身は今春で4季連続出場となる。
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