いだてん

いだてん紀行

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2019年1月27日放送

脂抜き走法

金栗が行った「脂抜き走法」。それは明治時代のスポーツ指導に基づく練習法でした。当時は汗を出し、水分を抑え、体を最大限軽くして自分を追い込むことがよしとされていました。スポーツ中の水分補給禁止のほかにも、うさぎ跳びなど、過酷な練習に耐えさせる指導法が主流でした。精神をも鍛えようとする訓練法が数多く生まれたのです。
青山学院大学陸上部の原監督も、さまざまな指導法の試行錯誤を続けてきたといいます。
原監督
修行僧、忍耐、辛抱、根性、耐え忍んで勝つという代名詞が日本陸上界に長く続いたんですね。決してそれを否定はしません。でも根底に持ちたいのは、金栗さんの教えのように、『楽しむ』『楽しんで勝つ』ということ。確かに伝統というものは大切です。しかしその精神を我々は失ってはいけないなと。今日の常識が明日の非常識になるんだという精神を(金栗さんは)やっぱり持たせてくれてるのかなと思います。

演出 山崎エマ/西口友人プロデュース 橋本佳子

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