年間休日105日についてキャリアコンサルタントが教える時間・給料・精神面から考えるデメリット

年間休日が105日しかないのであれば、一般的な企業に比べて少ないといえます。

年間休日としては少なのですが、法律では最低104日の年間休日があれば良いので問題はありません。

法的な意味ではセーフなのですが、年間休日105日では損することが多いことも覚えておいてください。

今回は年間休日105日の企業の特徴について、キャリアコンサルタントが説明していきます。

年間休日105日は少ないです!断言できます

就職活動や転職活動で求人情報を目にした時、気になる項目の一つは年間休日の欄だと思います。

年間休日105日だとしたら、どのようなスケジュールで働くのでしょうか。

1年は52週です。

52週の内、土日2日だけが休みだとすると、104日が休日という計算になります。

ちなみに祝日は含まれていません。

年間休日105日の多くは、以下のことが想定されます。

土日休みだと祝日は出勤する可能性が高い
土曜は毎週出勤の可能性がある

ブラック企業なんかは、夏季休暇、冬季休暇がないことも多いです。

これを見たら、誰もが年間休日105日は少ないと感じると思います(それは最もです)。

もう一つ転職ノウハウになりますが、年間休日105日の注意点として、「土日祝休日」という記載が求人情報にあるかどうかも大事です。

この記載がない企業は土日祝日の出勤があり、平日に休日を設定するという働き方になります。

必然的に連休はとりづらくなるので気をつけて下さい。

優良企業で働きたいなら登録すべき転職サイト

転職で求人票を見ると思いますが、休日や祝日などについて、一般の人にはわかりにくい表現が多いです。

知らずに転職して、「聞いてなかった…」となるケースもあります。

転職で失敗をしないためにも、転職サイトに登録して転職活動を行いましょう。

今すぐ転職する意思がなくても、転職サイトに登録しておくことでメリットがあるからです。

転職活動はタイミングも大事で、すぐ転職する気はなかったけど、良い求人がたまたま見つかって転職したケースも多いからです。

 

良い求人を逃さないように転職サイトに登録して随時チェックしておくと、転職を成功させることができます。

また紹介した転職サイトにはアドバイザーがいて、相談すれば企業の情報(その企業がブラックかなど)を教えてくれます。

求職者には見えない情報もしっかりと教えてくれるので、転職成功のために活用してください。

年間休日105日と年間休日120日は連休が違う

次に年間休日105日と、年間休日120日のライフスタイルについて比較していきたいと思います。

まず年間休日120日の企業は多くの場合、土日祝は休みでカレンダー通りの働き方ができます。

さらに有給休暇も企業は労働者に支給せねばならないので、例えばゴールデンウィークに5連休を取り、旅行に行ったり、月曜に祝日があれば金曜に有給を使い4連休を作ることも出来ます。

やはり、継続的に働いていこうと思うのであれば、年間休日は120日が最低ラインと言えるでしょう。

3連休があると心身共にリフレッシュ出来ますし、国内旅行や趣味に没頭出来る時間が確保できます。

年間休日を120日に設定している企業は、人材について大切に考えているホワイト企業と受け取っていいと思います。

社員に祝日を取らせない働きを求める企業は優良企業とは言えません。

また、年間休日を120日に設定出来る企業の多くは夏季休暇・冬季休暇も準備されているので、お盆休み、年末年始休みを取ることが出来ます。

年に2回大きな休みがあるのは心身ともに良い影響を及ぼします。

この点から考えても、年間休日105日は損をしているといえます。

年間休日105日は給与も損をしている可能性が高い

時間計算で考えると、年間休日105日の場合、休日が多い人に比べて給与も損をしている可能性が高いです。

例えば同じ額面30万だったとしても、年間休日105日の人と年間休日120日の人を比べると15日の違いがあります。

1日8時間労働で計算をすると、年間休日105日の人は年間休日120日の人より120時間も多く働いている計算になります。

この数字は月に10時間残業をしていることと、事実上同じことになります。

月に10時間と聞くとそんなものと思うかもしれませんが、もし時給が1000円ならば1万円も違うことになります。

年間休日105日は、ただ休みが少ないというわけではなく、時間換算した給与でもデメリットになることを覚えておきましょう。

年間休日105日の企業がブラック企業の可能性が高い理由

キャリアコンサルタントとして多くの企業と接していますが、年間休日105日の企業はブラック企業である可能性もあります。

もちろん全てがブラック企業ではありませんが、休みが少ないと言うことは、それだけ仕事量が多く、過密スケジュールで動いている企業だからです。

さらに(土日祝休日)という記載がないとなれば、当然土日祝は出勤せねばならず、休みは不定期に平日とることになります。

この環境は長期的に働くのが大変なことは容易に想像できると思います。

祝日に出勤しなければならない場合は、社内スケジュールという会社が設定した休日通り働くか、シフト制の働き方になります。

そうすると、不定期に訪れる休日や、夏季休暇、冬季休暇がないことへのフラストレーションがたまり、結果心身のバランスを崩すことにつながりかねません。

さらに言及するならば、年間休日を105日に設定している企業は、人材不足を抱えていると判断してもいいかもしれません。

人材の定着率が悪い企業は、ブラック企業の可能性が高くなります。

ブラック企業の見分け方!面接の手口をキャリアコンサルタントが教えます

年間休日105日の企業は離職率が高い

キャリアコンサルタントとして個人的に感じていることですが、年間休日105日の企業は離職率が年間休日120日よりも高い傾向にあります。

転職理由でも「休みが少ない」は上位の理由です。

休みが少ないということは、心身ともに重いダメージを抱えながら働くということになります。

となれば、年間休日が少ないと身体的に健康を崩しがちになってしまったり、心へのダメージが蓄積し、うつ状態に陥ってしまう人も少なくありません。

休日が少ない理由で転職をすべきかという悩みについては、休みは多いほどメリットが大きいので転職すべきと言えます。

休みも仕事において重要なファクターなので、それを理由で転職することは悪いことではありません。

ですが休みが理由で転職ってできるの?と不安を感じている人も多いと思います。

もちろん、休みを理由に転職するのは、企業へマイナスイメージを与えます。

転職活動の時点で「現在の労働条件(年間休日105日)に不満があるため転職を希望しました」と面接で発言してはいけません。

労働条件(年間休日が少ない)だけで、転職活動をしている人材を高く評価することはありません。

転職で失敗しないために、しっかりと転職対策ができる転職サイトなどに登録をして、書類や面接の対策を行いましょう。