---------------------------
----S----101------------
----c-----------------------------
----a-----------------------
----r-l-e-r-t--------------
-----------------------------------
-----------------------------------
---------------------------------------------------------------
(喜美子)おおっ。(ちや子)おおっ!
あっ。(ちや子)喜美ちゃん!ちや子さん!
入って入って。失礼します。
ちょっと見て こっち!
言うてた お客さんや。信楽から来た お客さん。
挨拶は また後で ゆっくりな。まずは 乾杯しよか。
ちょっと一足遅れのクリスマス会や。
ちや子さん これ すいません皆さんで よかったら。
悪いなあ。 気ぃ遣てもうて ありがとう。
これ いい?(まみ子)は~い。
はい。ありがとうございます。
ああ ありがとう。ええかな? あっ ええな。
ほな…。
(武志・小声で)何?(小声で)メリー クリスマス。
うち 仏教ちゃうん?ええねん ええねん。 もう… 言うて。
ほな… ほな… メリー クリスマスです!
(一同)メリー クリスマスです!
かんぱ~い!(一同)かんぱ~い!
乾杯。
♪~
♪「涙が降れば きっと消えてしまう」
♪「揺らぐ残り火 どうかここにいて」
♪「私を創る 出会いもサヨナラも」
♪~
♪「日々 恋をして胸を焦がしたい」
♪「いたずらな空にも悔やんでいられない」
♪「ほら 笑うのよ 赤い太陽のように」
♪「いつの日も雨に負けるもんか」
♪「今日の日も 涙に負けるもんか」
♪~
♪「やさしい風に吹かれて」
♪「炎は再び舞い上がる」
4!おお 結構いい数字やん。
1 2…。ああ 通り過ぎちゃうねんな。
地域活動?
(アイ子)そう。「中淀はたらく母の会」いうて名前 付けてな。地道にコツコツと署名運動してんねん。
こうして週末には集まって。
幼児保育の時間延長やら学童保育所新設の署名運動。
み~んな共働きでなあ子どもの預け先に苦労すんねん。
うちは もう大学生やけど。うっとこは まだ苦労の真っ最中や。
(栄子)うちもやあ。今日は会社が休みやからええけどふだんは 首から鍵ぶら下げてんねん。
鍵っ子を減らしたいんよなあ。
アイ子さんな うちの父の教え子やってん。
えっ ちや子さんのお父さん?中学の先生やっててん。
へえ~。先生のご葬儀でお会いして記者やってはるいうから…。ポッポ~!
その汽車ちゃうわ。雑誌の記者や。
こらええ。 「はたらく母の会」を取り上げてもらおう思てな。
で 誌面で取り上げたんが 今年の秋。あそこに貼ってある。
(アイ子)後で見て下さい。大きい扱いやないけど ええ文章や。
ほんまは 見開き狙ってたんやけどなあ。
(アイ子)女が声を上げてもなかなか取り上げてもらわれへん。
そっからの おつきあいや。
ここも 連絡先にさしてもろてる。
巻き込んでしもて。ううん。 応援さしてもろてます。
いつか この運動のこと まとめて本にしてもらうねん。ええっ。
はい。(アイ子)うちのこと べっぴんに書いてや。
(笑い声)(ドアが開く音)
(せきこみ)大丈夫かいな。
(由香里)やったんや… やったでえ!
市会議員の時宗先生が請願書に記名捺印してくれたで!
ほんまかあ!やった!
学校ん時の先輩のツテ頼ったんよ!ちょっと見して。
よう やった!
私らの署名運動も効いたんちゃうの!
時宗先生 味方につけたらグイッと動くんちゃうか!
よかったわあ!あ~ よかった~!
よかったや~ん。
学童保育所新設の請願書。
あ… うちの妹分みたいなもんやねん信楽から遊びに来てん。
信楽… 信楽焼で有名な?あっ はい。
笹山さん 美術館の職員さんやな陶芸詳しいな。
詳しない 詳しない。陶芸家の川原八郎って分かる? ご主人や。
(栄子)ええっ! ご主人 陶芸家なん?はい…。
(由香里)あの 川原八郎!?
ほんで 彼女も陶芸やってんねん。 なっ?夫婦でな。
うん? どないしたん?
あ… おなか すかへん?
あっ! 武志君回るテーブル行ったことある?
くるくる回んねん。 中華や中華!食べに行く?
(栄子)ええなあ!
そしたら ちゃっちゃと片づけよ 片づけよ。ほな 行こ行こ。
(戸が開く音)(八郎)すみませんでした。
(マツ)ああ もうええの?はい。それだけ?
ハハッ。 何や おらん時 見計らって荷物取りに来たみたいで…。
武志とは会うてるんやろ?もちろんです。
喜美子とも 落ち着いたらゆっくり 話 しよ思てます。
あの子 これで 穴窯おしまいにするやろ。
お茶わん 持ってく?
しもうとこか。 大事にな。はい。
すいません 失礼します。おやすみなさい。
おやすみなさい。
♪~
酔いさめた? 飲まされたもんなあ。
1杯だけ…。ええ?
3杯です。フッフフッ。
あんな 日本酒3杯も飲んだん初めてや…。
中国酒や。はあ… 何や ふわ~んとして…。
たまには ええやろ。いや~ お酒は…。
父が よう飲んでたんで。反面教師か。 はい コーヒー。
あ… すんません ありがとうございます。ありがとうございます。
これ お砂糖な。はい。はい。
すんません。
ほんでも 何となく分かりました。
父が お酒を飲みたくなる気持ち…。
ほんの少~しですけど。
喜美ちゃん 何かあったんやね。
おかしいなあとは思たんよ。
百合ちゃんから いきなり大阪行かせますぅいうて連絡あって。
そういうこと言う感じの子ぉやなかったやん?
百合子うちが泣いたん覚えてたんです。
あっ 琵琶湖の…。はい。
琵琶湖大橋の取材するってちや子さんが話して…。
回想 やりたかった~!(マツ)何!?
(ちや子)どないしてん!?
うちもやりたいこと見つけてん。
何?絵付けや!
あんなん覚えてたん。
回想 (百合子)ちや子さんはお姉ちゃんにとってのお姉ちゃんやろ?
会うてきたら?
ふ~ん ええ子やなあ。 優しいな。
そしたら また泣きたくなるようなことあったんやね。
一生懸命 生きてると…。うん。
いろいろありますね。
うん いろいろあるな。
気持ちが ぐしゃぐしゃで…。ぐしゃぐしゃなん。
何て言うたらええか… 分かりません…。
そうか。
泣くこともできんか。
ちょうどええ言うたら あれやけどうち 「はたらく母の会」の子どもらが出入りするからこういうの置いたんねん。 お絵描き用や。ああ…。
喜美ちゃん よう一人で描いてたやん。これで ちょっと待ってて。
いや 実はな 1件だけ 取材が入ってん。2時間ほどで帰ってくる。
あっ お仕事やったんですか。ええねん ええねん。
こういうこと ようあんねん。はあ…。
堀中ヤスエて分かる?大学の民事訴訟法の助教授や。
次の選挙に出るいう うわさがある。ほりなか…ちょっと選挙や政治いうのは…。
話 聞かしてもらうねん。 今夜やったら会うてくれるいうことになってな。
ちょっと行ってくるわ。あの 政治… あっ 政治家?
そうそう。 政治家をな 追いかけてんねん。今は そういう方面に興味があってな。
知ってる? さださん。
あっ はい。 荒木荘がさら地になったいうのは聞きました。
そう。 今 新しい建物 建ててる最中や。
さださんな 京都の服飾専門学校の校長先生やってんねんで?
校長? すごい。大久保さんは 相変わらずやしな。
あと… ああ!えっ!
せや! よかった~! 忘れるとこやった。
あ~ よかった 今 話 して。何です?
あれや。 喜美ちゃん ラジオなんか聴く?聴かへんのちゃう?
はい。テレビは?まだ ないですぅ。
ほな 言わんとくわ。ええ?
これな 合わしたあるからな10時になったらつけてみぃちゃんと聴くんやで?
何でです?ええから ええから。
ほな 行くわ。あっ…。ごめん 慌ただしいな。
お気を付けて。
10時な。はい。
行ってらっしゃいませ。行ってくるわ。
10時…。
あっ…。
(ラジオ・ポン太)「もうクリスマスも終わりでございますがサンタさんは いいですね。年に一日しか働かん。え~ 羨ましいかぎりでございますが年が明けますと いよいよ人類の進歩と調和大阪万博が3月から開催ということで…」。
(ポン太)どないすんねやろね これ。(信楽太郎)いや どないもしません。
どないもせんのかい。はい 本日のゲスト 今 話題の曲… 話題?
(ラジオ・信楽太郎)「いや 話題やから呼んでくれたんちゃいますのん」。
(ラジオ・ポン太)「話題の曲『さいなら』。歌うのは この人」。
(雄太郎)どうも こんばんは。信楽太郎です。
(ラジオ・ポン太)「ちょっと紹介させてもらいますと信楽太郎さんは もともとお役所にお勤めでございました。そこを辞めて 俳優を志したところ…。まあ 俳優いうてもねいろいろ大変やったんちゃうかなと思うんですが…」。
回想 ほな 心機一転 芸名でも付けよかな?
信楽太郎。ハハハ… それはあかんわ。
えっ 何でです?ええやないですか 信楽太郎。
(ラジオ・ポン太)「挫折に次ぐ挫折…俳優から歌手に転身後もさっぱり売れず最後のやけっぱちで出した歌がこの歌『さいなら』」。
流しで ずっと歌い続けてたんですよね?はい。 そうなんです。
まあ こんな歌迷惑やったんちゃいますかあ。
アッハハッ。 そうなんですかねえ。
(ラジオ・ポン太)「ほな聴かせてもらいましょう。信楽太郎さんで 『さいなら』」。
♪~(ラジオ「さいなら」)