2020年1月30日、NECが外部より不正アクセスを受け、外部へ情報流出した可能性があると複数のメディアが報じました。*1 *2 *3 *4 *5 ここでは各社の報道をまとめます。
社内ファイル2万8千件流出の可能性
- 2018年まで数年間、複数回にわたり不正アクセスを受けていた。社内ネットワークに一時的に侵入された。
- 本社等のサーバー、PCなどに保存されたファイル約2万8千件が対象。外部へ流出した可能性もある。
- 対象のファイルには潜水艦用センサーの情報(海上自衛隊)など自衛隊装備に関連する資料も含まれていた。
- 中国系グループ由来の標的型攻撃を受けた疑いがある。
「被害は確認していない」
- 報道各社の取材に対し、NECなどは流出事実は確認していないとコメント。
NEC | ・日頃よりネットワークに対する不正アクセスの試みが疑われる事例が存在する。 ・これまで情報流出事実やその被害は確認していない。 ・情報流出が全くないとは言い切れない。 |
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防衛省 | ・保護すべき情報の流出事実はない。 ・対象はNECとの契約情報。日本の防衛体制への影響はない。 |
更新履歴
- 2020年1月31日 AM 新規作成
*1:NECにサイバー攻撃 2万件超えるファイルの情報流出か,NHK,2020年1月30日
*2:NECにサイバー攻撃 海自潜水艦情報流出,共同通信,2020年1月30日
*3:NECにもサイバー攻撃 防衛情報が標的か,時事通信,2020年1月31日
*4:NECにサイバー攻撃 防衛装備品の情報流出か,日本経済新聞,2020年1月30日
*5:NECにもサイバー攻撃 情報流出「確認していない」,朝日新聞,2020年1月31日