いだてん

IDATEN倶楽部

2019年28

『昭和元禄落語心中』作者、雲田はるこさん編

累計200万部を突破、魅力的なキャラクターと骨太なストーリーでマンガ賞を総なめ、若者たちを中心に落語ブームを巻き起こしている『昭和元禄落語心中』。その作者である雲田はるこさんが、“いだてん愛” を語ってくださいました。愛情たっぷりのイラストも! 雲田さんにとっての「いだてん」とは…?

明治の浅草、志ん生の落語とお家。昭和の人々と建物。元気の権化みたいな人々。好きなものしかありません。

こんにちは。「昭和元禄落語心中」の漫画家、雲田です。落語がご縁で寄稿をさせていただいてます。
いだてん、滅茶苦茶めちゃくちゃ面白いです。ハマってます。明治の浅草、志ん生の落語とお家。昭和の人々と建物。元気の権化みたいな人々。好きなものしかありません。主演の中村勘九郎さんと中村屋ご一家を滅法めっぽう贔屓ひいきしているのもあって、第一回から楽しみに拝見してます。

思い余って字数が足りないので、好きな所を羅列いたします。四三の素直な所、毎週見られる精悍せいかんな肉体。治五郎先生の頼もしさ。「元気の権化」元気な人々、いい言葉。衣装と街。それと、志ん生さんが大事な役どころで出ていますね。志ん生の大河でもあるのです。ビートたけしさんのたたずまい、しゃべり方、存在感が志ん生そのものでうれしくなります。私が世界一大好きなこのおじいちゃんのことは、またの機会に語りたいです。
この複雑で痛快で楽しいお話をゼロから作って描ききったら、さぞ気持ちいいだろうなと思って、作家としても憧れの眼で見ております。これまでに誰も見た事がない大河ドラマ、いだてん! 毎週日曜が楽しみです。


雲田はるこ

雲田はるこ
栃木県出身。
2008年、短篇『窓辺の君』(東京漫画社)にてデビュー。
『昭和元禄落語心中』(講談社)が2013年に第17回文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞、2017年第21回手塚治虫文化賞新生賞に選ばれるなど、数々の賞を受賞。二度のアニメ化を経て、2018年にNHKにてテレビドラマ化。

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