小泉進次郎環境相が、第一子誕生後の3ヶ月間に、計2週間の育児休暇を取得する方針を固めたと報道されました。
しかし、男性の育児休暇についてあまり良い印象を持っていない方もいると思います。
その原因として確証バイアスが原因ではないかと考えられます。
【育休「取って良かった」】
小泉進次郎環境相「世の中のお母さんはすごい。私も努力してお風呂やおむつ替え、ミルクづくりを担当している」
「『休』という言葉が入っているが、休みではない。子供を育てるという大仕事をやっていることを広げたい」。https://www.sankei.com/politics/news/200129/plt2001290022-n1.html …
我々人間には確証バイアスという特徴があります。
後内側前頭前野(pMFC)という脳領域が、ヒトの確証バイアスに寄与しているという研究知見を報告されました。
他人の意見の説得力に対するpMFCの神経感受性が、自分の信念に対する反証となる意見で低くなるということです。
人間は、過去に自らが行った選択や判断にとって不利な情報を過小評価する傾向があります。これは、確証バイアスといい、政治から科学、教育に至る、あらゆる事柄に重大な影響を及ぼし、信念形成の1つの特性となっているが、その基盤となる機構は、ほとんど解明されていない状況にあります。
今回、Andreas Kappes、Tali Sharotたちの研究グループは、確証バイアスが形成されるプロセスがpMFCで起こるのではないかという仮説を立てpMFCは、意思決定に関する情報の追跡を行い、一旦下した決定を変更すべき時に信号を送るという機能があります。
そして研究では、参加者(42人の成人)を2人1組にして、数々の不動産物件について、その市場価格が画面上に表示された価格より高いか安いかをそれぞれの参加者に判定させ、その判定にどれほど自信があるのかに応じて1から60セントの範囲で賭け金を設定させました。
次に、参加者をMRIスキャナーに入れ、上記の不動産物件を再び見せて、当初の判定内容と賭け金の額を示したうえで、ペアの相手の判定内容と賭け金を示して、自分の賭け金の額を最終決定させて、自分の当初の判定にどの程度の自信があるのかを示させた。
その結果、参加者は、その当初の判定がペアの相手の判定によって裏付けられると、賭け金を増額して最終決定し、参加者が最終決定した賭け金とペアの相手の賭け金が相関していることが判明。また、Kappesたちは、ペアの相手の判定が参加者の当初の判定に影響を及ぼすことにpMFCの活動が関係しているが、それが参加者とペアの相手の判定が一致した場合に限られることを確認されました。
以上の結果は、他人の意見の説得力に対するpMFCの感受性が生じるのは意見が一致する場合のみであり、意見が一致しない場合には感受性が低下して、確証バイアスに寄与する可能性のあることを示唆している。
確証バイアスの例
男性国会議員初の「育休」宣言で注目を集めた宮崎謙介元・自民党衆院議員、妻の金子恵美・元自民党衆院議員の出産6日前に、地元・京都の自宅で女性タレントと密会していたと当時報道されていました。
「政界は性界」と言われるように、どこの国でも政治に不倫スキャンダルはつきものです。産後の金子議員には気の毒としか言いようがありません。
宮崎議員の「育休」で男性の「育児休業」取得が当たり前になることを期待していた日本のイクメンや関係者は本当にがっかりしたと思います。
宮崎議員の件や最近話題沸騰中の問題に関しても世間が勝手に印象づけてこの人は「イクメン」不倫、浮気をしないというレッテルを貼ってしまいます。それが原因で男性の「育児休暇」に悪い印象を与えてしまいます。
現に「週刊文春」が小泉進次郎環境相が軽井沢プリンスホテルで人妻実業家のA子さんと密会し、そのホテル代、約10万5千円を政治資金から支出した疑惑を世間に広めています。
「週刊文春」と言えば、不倫騒動などで有名な所です。
「週刊文春」が昨年12月26日発売号で報じると、進次郎氏は会見では「適正に処理している」と主張していました。
しかし、同誌は新たに疑惑を裏付ける進次郎氏とA子さんの間で交わされたメールを入手したとされています。
正直な話、人の粗探しをして小泉進次郎環境相を引きずり下ろしたい人からのリークかもしれませんが、男性の育児休暇に良い印象を与えられるように頑張って欲しいです。
報道関係に関しては、世の中の為になる報道をぜひして頂きたいと思いました。
不倫騒動とか正直どうでもいい。
参考元
https://www.nature.com/articles/s41593-019-0549-2