「褒める子育て」、最近の子育てにはかなり推奨されています。
「叱らない子育て」で、ただただ叱らず育て、人の言うことを全く聞かず手のつけられない子になったなんて話を聞くと、「褒める子育て」の受け止め方、やり方次第で同じようなことが起こるのではないかと危惧してしまいます。
「褒める子育て」は、なんでもかんでも褒めればいいということではないと、(私は)思います。
たとえば、「おもちゃの片づけができた」これ自体は褒めることではないですよね。おもちゃは自分が出したもの。「自分で出したものは自分で片づける」ということを子どもが覚えるためには、片づけたこと自体を褒めるのは違う気がします。片づけたこと自体を褒めると、子どもは本当は片づけは自分がやることじゃないと勘違いしてしまうかもしれません。でも、片づけがいつもよりキレイに丁寧にできた時に、「キレイに丁寧に片づけができた」ことは褒めるポイントですよね。
この、「褒める」ポイントを意識することが子どものために大事なことだと思います。
「できないことができるようになった」、「苦手なものが食べられるようになった」、「テストで良い点数が取れた」、生活の中には「褒める」ポイントがたくさんあります。
「褒める」ことは、「子どもの頑張る」を育てる「起動力」です。
だからこそ、子どもにとって「褒められる」ことはとても嬉しいことだからこそ、「褒める」を適切に使っていきたいですよね。
褒めすぎるのはどうなの?
毎日の食事で、ご飯を全部食べられたからと毎食ごとに「えらい」「えらい」と褒める、宿題が終ったら毎日褒める、 日常生活の行動一つ一つに褒めていたとしたらどうでしょう?これは、「褒められるために」何かをするということにつながってしまうのではないでしょうか。そして、毎日何度も褒められ続けることで、褒められることが当たり前になり習慣化されると、「褒められることが嬉しい」と感じなくなるかもしれません。
これでは、「褒めて伸ばす」ことはできませんよね。
「褒める」の使い過ぎは本末転倒です。
「褒める」ポイントと褒め方
「褒める」ことで子どもの「やる気」を引き出すためには、ただ褒めて終わりでは効果が半減します。「嫌いな食べ物が食べれるようになった」、「近所の人に大きな声で挨拶できた」、「テストで良い点数が取れた」、など子どもが一歩前に進んだなと感じた時には思いっきり褒めるのと合わせて、「〇〇は〇〇をして頑張ったから〇〇になったんだね。ということは、もっと〇〇すれば、今度はもっと〇〇になるね。」など、次に向けての言葉も付け加えることで、次もっと頑張ろう!というやる気につながります。
そして、苦手なこと、嫌いなことができた時こそたくさん「褒める」ことで、苦手や嫌いが克服できる場合もあります。苦手なことや嫌いなことこそ、本人は何より頑張っているはずです。大いに褒めて克服できれば、親も嬉しいですね。
「褒める」も個性に合わせて
我が家の2人の子どもは同じ環境で育ってきたのにもかかわらず、性格も違えば褒められた時の反応も違います。 上の子は自分の中で褒められることじゃないと判断すると、「別に大したことじゃないよ。」と言い、褒められて嬉しい時でも嬉しさを表情には出しません。そのあとの行動で嬉しさが伝わってくるようなタイプです。
下の子は褒められると「すごいでしょ!すごいよね!」と全身で喜びを表現し、有頂天になります。
年齢や男女の差はありますが、同じ環境で育ったのにも関わらず、ここまで反応が違うということは、子どもの個性によっても反応は様々なのだろうだと思います。
「褒め方」も子どもの個性に合わせて使い分ける必要があります。
もしかすると、褒められる=ゴールとなり、その先頑張る気力がなくなってしまう子もいるかもしれません。子どもの個性に合わせた対応がとても大事です。
子どもの個性や普段の頑張り、苦手なこと嫌いなことを見極めながら、「褒める」を効果的に使っていくのが良いのだと思います。
まとめ
「褒める」ことは、子どもの個性を活かして豊かな心を育むためのもので、子どもを甘やかすためのものではありません。
ただ褒めるだけ褒めていれば良いわけでもありません。子どもを育てるための1つの手段として「褒める」があるのだと思います。
ちなみに、おじいちゃんおばあちゃんが孫を褒める。これは、どんどんやっていいのかな?と思います。おじいちゃんおばあちゃんからの「褒める」は、愛情表現の手段として、子どもにとっても良い影響を与えてくれるのではないでしょうか。
「褒める」の使い方次第で、良い方にも悪い方にも向かう可能性があることだけは、常に頭の片隅において子育てしていきたいですね。