今回は大学入学共通テストについてです。
昨年2019年6月に試験時間や配点、問題作成方針などは発表されていましたが、半年後の12月に国語・数学の記述式問題の導入見送りが伝えられメディアでも大きく取り上げられましたね。
そして昨日1月29日、記述式問題導入見送りを受けて文部科学省で大学入学共通テストの出題方針一部変更がありました。
また、文部科学省としては記述式問題をやめても思考力・判断力・表現力を重視する方針は変えないとのことです。
ここまでの経緯を踏まえ、現高校2年生が必ず押さえておきたいポイントは大きく4つです。
英語はリーディングとリスニングがそれぞれ100点ずつの計200点!
また、発音・アクセント・語句整序等を単独で問う問題は無し。
これは受験生にとっての影響は特に大きいですよね。
これまでのセンター試験の筆記200点/リスニング50点から大きく比重が変わります。
確かにリスニングの配点は高まるので今まで以上に学習が必要となることは間違いないのですが、大学によって対応が異なる点にも注意しておかなくてはなりません。
なぜなら、大学入学共通テスト英語のリーディング・リスニングの配点比率を4:1とする発表している大学もあるからです。
筑波大学 令和3年度一般選抜における大学入学共通テスト「英語」の配点について
今後、受験予定大学の入試要項にしっかりと目を通す必要がありますね。
国語の試験時間は100分から80分に短縮!
国語に関しては、記述式問題導入(出題範囲は現代文)を予定していたため試験時間が100分になる予定でした。
しかし記述式が無くなったこともあり、従来のセンター試験と同じ80分に戻りました。
数学(数学Ⅰ、数学ⅠA)の試験時間はセンター試験の60分から70分に延長!
数学Ⅰ・数学ⅠAは小問3問の記述式問題(出題範囲は数学Ⅰ)を取り入れる関係で、70分となる予定でした。
しかし記述式がなくなった今、60分に戻るかと思いきや70分のままとなります。
問題の全体的な分量自体は変わらないことと、試行調査も70分で実施していたことが理由のようです。
記述式問題は数学Ⅰ・数学ⅠAでの出題を予定していたため、数学Ⅱ・数学ⅡBに関しては出題範囲や試験時間等に変更はありません。
理科の発展科目で大問の選択が廃止!
理科科目に関しても、大問の選択廃止は受験生にとって得点に大きく影響するかもしれませんね。
また、記述式問題を導入しようとしていた時は大学への成績提供は3週間程度かかると言われていましたが、記述式がなくなった関係で大学入学共通テスト後2週間程度で成績提供が出来るようです。
これ、意外とどうでも良いように思えますが、3週間かかった場合は私立大の入試スケジュールにも大きく影響することが懸念されていました。
今回の改訂に関しても高校や予備校関係者から様々な意見が出ていますが、おそらく2021年度の大学入学共通テストはこのような方針での実施になりそうです。