石垣島バニラ(石垣市、金城美沙江代表)は25日から、沖縄県産バニラビーンズ「ChulaSya 石垣島バニラ」を販売する。八重山農林水産振興センターや県工業技術センターの指導の下、種子の栽培から香り付け作業のキュアリング加工まで一貫した生産に成功した。一貫生産は県内初。
昨年9月から県内ホテルや食品加工会社で業務用販売も始め、今後は新たな沖縄の土産品として、販路開拓に取り組む。
金城代表は2012年からバニラ栽培に着手し、収穫した種子鞘(ざや)を発酵・乾燥させてバニラ特有の甘い香りを出すキュアリング加工に挑戦した。だが加工工程でカビが生えたり、青臭い匂いになったりするなど技術確立が難しかった。
県工業技術センターと連携し、5年をかけて県内で初めてキュアリング加工に成功。主な原産国のマダガスカル産よりも、まろやかで優しいバニラの香りに仕上がった。
25日から石垣市のJAファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」で購入が可能。価格はバニラビーンズ1本入りが税込み1800円、2本入りが同3千円、白砂糖に混ぜたバニラシュガー(100グラム)が同800円。