米Facebookは1月28日(現地時間)、プライバシー対策ツール「off-Facebook activity(日本では「Facebook外のアクティビティ」)」を日本を含む世界で提供開始した。昨年8月にアイルランド、韓国、スペインで提供したものだ。
「Facebook外のアクティビティ」は、Facebook以外のオンラインサービスでのユーザーのアクティビティについて、それらのサービスがFacebookに提供する個人情報を可視化し、管理するためのツール。Cambridge AnalyticaスキャンダルなどでFacebookのプライバシー管理に対する批判が高まる中、提供を約束していたもの。
確認するには、(Webアプリの場合)Facebookの画面右上の[▼]→[設定]→画面左の[あなたのFacebook情報]→[Facebook外のアクティビティ]を開く。
実際に自分のアクティビティを表示してみると、Facebookアカウントでログインしたサービスだけでなく、Facebookアカウント作成時に使ったのと同じメールアカウントで作成した別のサービス(筆者の場合は「Pokemon Go」や「Mi Fit」など)からもFacebookにデータが提供されていることが分かる。
ヘルプページによると、「ビジネスや組織は、サードパーティのデータサービスプロバイダーやマーケティング会社を利用して、自社のアプリやウェブサイトにおける顧客のインタラクションを分析、把握している場合があります。これらのプロバイダーや会社は、Facebookのビジネスツールを使って、ビジネスや組織の代わりに利用者のアクティビティをFacebookに送信」するという。
なお、ここに表示されるのはすべてのアクティビティではなく、Facebookにログインしていないときに受信した情報などは「技術上や精度上の理由から」表示されないとしている。
データ提供を望まない場合は、「今後のアクティビティを管理」の[今後のFacebook外のアクティビティ]の横をクリックし[オフにする]をクリックすれば、データ提供はされなくなる(はず)。
同社はまた、1月28日がプライバシーデーであることにちなみ、同日から向こう数週間、世界中の20億人以上のユーザーに対し、プライバシー設定の確認を促すプロンプトを表示することも発表した。
これをクリックすると、プライバシー診断ツールが開く。この機会に設定を確認することをお勧めする。
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