NY公共図書館で「史上最も借りられた」意外な本

125年におけるトップ10をこのたび発表

ニューヨーク公共図書館で借りられた回数が最も多い本とは(写真:shotsstudio/iStock)

ニューヨーク公共図書館に所蔵されている本は、125年にわたってニューヨーク市内の家庭で読まれてきた。国内最大規模の図書館システムを持つ同図書館はこのたび、過去最も貸し出された10冊を調査、発表した。

1位の貸し出し回数は48万回以上

予想どおりかもしれないが、半分以上は子供や若い読者向けの本だ。1位はエズラ・ジャック・キーツの『The Snowy Day(邦題:ゆきのひ)』で、貸し出し回数は48万5583回。初めてアフリカ系アメリカ人の少年を主人公にした絵本の1つだ。

2位は、ドクター・スースの『The Cat in the Hat(邦題:キャット・イン・ザ・ハット)』(46万9650回)だった。

そのほかには、モーリス・センダックの『Where the Wild Things Are(邦題:かいじゅうたちのいるところ)』(43万6016回)、E・B・ホワイトの『Charlotte’s Web(邦題:シャーロットのおくりもの)』(33万7948回)、J・K・ローリングの『Harry Potter and the Sorcerer’s Stone(邦題:ハリー・ポッターと賢者の石)』(23万1022回)、エリック・カールの『The Very Hungry Caterpillar(邦題:はらぺこあおむし)』(18万9550回)などがランクインした。

司書やアナリストらが半年以上かけて膨大な蔵書を調査し、ランキングを作成。電子書籍や外国語版を含むすべての形式を対象とした。

「少しばかりの芸術から科学まで要した」と、同図書館の書籍購入業務を担当し、リスト作成チームを率いたアンドリュー・メドラーは言う。

次ページ貸し出してきた年数が長いほうが有利なのに…
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
  • 本当は怖い住宅購入
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 令和を生きる若者のための問題解決法講座
  • 精神医療を問う
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
    トレンドウォッチAD
    台湾と中国のデジタルは違う<br>唐鳳・台湾デジタル大臣に聞く

    台湾を代表する天才プログラマーの名声を得て15歳で起業した唐鳳氏。「デジタル民主主義」「開かれた政府」を体現した38歳の若き大臣が、これまでの実績、日本や中国との比較、IT教育やITの未来などについて胸の内を語りました。