裁量労働制の企業は、ブラック企業のリスクが高いことをご存知でしょうか。
もちろんホワイト企業もありますが、裁量労働制の企業に転職して失敗したと相談に来る方も多いです。
ブラック企業が利用しやすい裁量労働制について、キャリアコンサルタントが説明します。
裁量労働制とは
裁量労働制というのは、簡単に言うと「決まった期間の中で決まった量の仕事をする」働き方のことを意味します。
成果主義と言っても良いでしょう。
普通の企業は、「9:00出社で17:30まで」という定時労働制という制度で仕事をします。
ですが裁量労働制とは、成果さえ上げれば時間などの縛りがない日本ではあまり見ない仕事のやり方になります。
成果主義といえば聞こえは良いのですが、実は時間の縛りなく残業をさせることができるためブラック企業の求人でもよく見かけます。
優良企業で働きたいなら登録すべき転職サイト
転職で求人票を見ると思いますが、裁量労働制や残業についてなど、一般の人にはわかりにくい表現が多いです。
知らずに転職して、「聞いてなかった…」となるケースもあります。
転職で失敗をしないためにも、転職サイトに登録して転職活動を行いましょう。
今すぐ転職する意思がなくても、転職サイトに登録しておくことでメリットがあるからです。
転職活動はタイミングも大事で、すぐ転職する気はなかったけど、良い求人がたまたま見つかって転職したケースも多いからです。
良い求人を逃さないように転職サイトに登録して随時チェックしておくと、転職を成功させることができます。
また紹介した転職サイトにはアドバイザーがいて、相談すれば企業の情報(その企業がブラックかなど)を教えてくれます。
求職者には見えない情報もしっかりと教えてくれるので、転職成功のために活用してください。
裁量労働制のメリットとデメリット
裁量労働制にはメリットとデメリットがあるので、よく理解しておくことが重要です。
裁量労働制のメリット
裁量労働制のメリットは、何と言っても時間の融通が効くことです。
裁量労働制は労働時間を気にせず決められた成果さえ上げればいいので、毎日きっちり8時間働く必要もありません。
極端な例ですが、9時に仕事を始めて、10時に仕事が片付いてしまえば後はプライベートの時間です。
プライベートに合わせて、その日の仕事の量を調節出来るので家庭の用事にも柔軟に対応できるでしょう。
家族の急病などにも対処しやすい環境です。
裁量労働制のデメリット
裁量労働制は成果に対して報酬を出しているので、そのプロセスにかかった時間は一切加味されません。
つまり、仕事を抱えすぎてしまうとプライベートの時間はどんどん削られるのです。
また、報酬の上下変動が激しいこともデメリットと言えるでしょう。
フリーランスなどはその最たる例で、納品数に応じて報酬を得ますが、仕事量が少ないと得られる報酬も少なくなってしまいます。
サラリーマンの場合も、成果が挙げられなければ減給ということもあり得るでしょう。
ブラック企業が裁量労働制を使う理由
ここまで述べたように、裁量労働制は良くも悪くも労働時間に関係のない働き方です。
つまり、仕事が終わるまで何十時間も働き続けなければならないことだってあります。
実はブラック企業には、裁量労働制を導入しているところも多いです。
なぜブラック企業が多いのか、その理由は残業代の支払いなどをしなくて良いと経営者が考えているからです。
ちなみに、裁量労働制だからといって残業を支払わなくていいわけではありません。
社員が必要以上に働いたら、残業代として支払う義務はあります。
ですが、ブラック企業は経営者や上司が「裁量労働制だから残業代は出ないよ」と言い切るのです。
こうした企業は未だに多く、裁量労働制に期待して入社した社員が苦しい思いをしています。
こういった企業に入らないためにも、転職ではしっかりと企業を見極めることが大事になります。
ブラック企業を見分けるのにおすすめの転職サイト
キャリアコンサルタントとしては、こうしたブラック企業への転職を防ぐためにも、転職サイトを利用して欲しいです。
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