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深刻な「野球離れ」のウラで巨人のSNSが“最強”と呼ばれるワケ

球団とファンとの新たな付き合い方

野球界に訪れる“異変”

筆者の少年時代の憧れの競技でもあった野球に、いま異変が訪れている。

高野連が発表する部員数の統計は1982年から調査データが公開されているが、1982年の部員数11万7246名から年々緩やかに部員数の増加を辿ってきたが、2014年の17万312名をピークに減少傾向に転じた。

さらに、直近の2019年のデータでは14万3867人となっており、この5年間で15%も部員が減少している。この30年近く緩やかな数字の変化だったのが、ここにきて急激な変化が起こっていると言えるだろう。

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どうしてこのような事態が起きているのだろうか。

この「野球離れ」ともいうべき現象について筆者は、「巨人戦のナイター中継の減少と一致するのではないか」という仮説を持っている。

2004年までは巨人戦133試合の中継だったのに対し、2005年から中継の回数が減少に転じ、2007年には中継は70試合程度の約半分に減少。2010年には20試合程度の中継数と全盛期の7分の1、そして2018年には10試合を割り込む9試合の中継となった。

 

中継が減るということは、国民の関心が、巨人というチーム単体としてはもちろん、プロ野球そのものから離れ始めたからとも言える。

くしくも、筆者も、2003年の松井秀喜氏のメジャー移籍のタイミングから、テレビ中継を見なくなった。メジャー移籍のタイミングで視聴率も大きく落としており、同じような体験を持つ人も多いのではないか。