ICAO、台湾支持アカウントを次々ブロック 米下院外交委が批判

【政治】 2020/01/28 16:18 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
米シンクタンク客座研究員Jessica Drunさんのツイッターより

米シンクタンク客座研究員Jessica Drunさんのツイッターより

(ワシントン中央社)国連の専門機関、国際民間航空機関(ICAO)の公式ツイッターが、台湾を支持する趣旨の内容を投稿したアカウントを相次いでブロックしていると米メディアで27日報じられた。米下院の外交委員会は同報道をツイッターで引用し、ICAOを批判した。

米ニュースサイト、アクシオスの報道によれば、米シンクタンクの客座研究員が22日、ICAOによる台湾排除への批判をツイッターに投稿。中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎拡大で、台湾はICAOに加盟していないため、航空の安全に関する最新の情報を受け取れないと訴えた。研究員は25日、ICAOにブロックされていることに気付き、自身のツイッターで明らかにした。他にも米国会議員秘書らが類似の投稿を行った後、ICAOにブロックされているという。

米下院外交委員会はツイッターで、国連の専門機関であるICAOは、「航空の安全を確保する重要な役割を担う」とした上で、「台湾排除への反対を唱える声を封じることは同機関が掲げる公平、包括性、透明性の原則に反する」と指摘した。

ICAOは報道が配信された27日、ツイッターを更新。「不適切で名誉を傷つけ、なおかつ攻撃的な内容は削除し、投稿者は排除する」との立場を表明し、「事実に基づく言論を通じた持続的な航空の発展」を支持する姿勢を示した。

台湾は1971年の国連脱退以降、ICAOから排除されていたが、2013年には対中融和路線の国民党・馬英九前政権下で特別ゲストとして総会参加を果たした。だが民進党・蔡英文政権が発足した2016年以降は総会に招かれていない。

(江今葉/編集:楊千慧)