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【ラグビー】

神戸製鋼が3連勝…スタンドぎっしり2万6312人の観客数を記録

2020年1月26日 23時16分

観客は2万6312人。神戸で行われたトップリーグ試合では歴代最多だった

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◇ラグビートップリーグ第3節最終日(26日・ノエビアスタジアム神戸ほか)

 2連覇を狙う神戸製鋼がサントリーに35―29で勝ち、開幕3連勝とした。昨季2位のサントリーは2敗目(1勝)を喫した。キヤノンはNECに38―12で快勝し、2勝1敗とした。NECは3連敗。

 昨季の決勝カードの再現となった一戦。ノエビアスタジアムを最上段まで埋めた2万6312人の観衆がどよめいたのは後半16分だった。自陣でボールを持った元オールブラックスのカリスマ司令塔ダン・カーターが、左右に鋭いステップを踏んで大きくゲイン。さらに新加入したオールブラックスの巨漢FWレタリックが豪快に前進、さらにFB山中、フッカー有田がつなぎ、最後はCTBバックマンが相手タックルを突き破ってトライ。カーターがコンバージョンを蹴り込み、32―16のダブルスコアに。カーターは25分にもPGを成功。神鋼は難敵を破り、開幕3連勝だ。

 「今日は特別な試合だった」とカーターは言った。阪神大震災の発生から25年を迎えた17日にはチーム全員で震災の記録映像を見た。そして地元神戸での試合となるこの日も、試合前のロッカーで再び見た。

 「僕もクライストチャーチで大きな地震を経験したけれど、神戸の地震はもっと大規模だった。大変な状態から今の美しい町をつくりあげた神戸の人たちのハードワークに感動したし、今日はその感謝を込めてプレーした」とカーター。

 今季、神鋼のジャージーには、震災での損壊から3カ月でスピード復旧を果たし、復興の象徴となった「第3高炉」があしらわれている。

 「今日も、ピンチが続いたとき、このジャージーの力を感じたよ」とカーターは胸を張った。震災からの復興を果たした神戸の町に続き、神戸のラグビーが再びの黄金時代へと突き進む。

 

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