2006年トリノ冬季五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコさん(37)が、「皇帝」という異名で呼ばれた現役時代をほうふつとさせる華麗な演技で熊本のリンクを盛り上げた。
この日の演技で選んだ曲目は、プッチーニ作曲の歌劇「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」。共演した女子の荒川静香さんが金メダルを獲得したトリノ冬季五輪のフリーで使った曲として日本ではおなじみのアリアに乗って、きれいな着氷のジャンプや華麗なステップを次々と披露。演技を終えると、投げキッスや拍手でロシア国旗を掲げるファンもいた観客席の大歓声に応えた。
また、この日は息子のアレクサンダー君(7)が最初のスケーターとして登場。父親がかつてフリーのプログラムで滑った「タンゴアモーレ」のメロディーに乗ってかわいらしくジャンプを決めていった。日本ではなかなか見られない親子共演に、熊本のフィギュアスケートファンは大満足の様子。フィナーレで並んで頭を下げる2人に拍手を送っていた。