トップ > 中日スポーツ > フィギュア > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【フィギュア】

フィギュアスケート紀平梨花 打倒ロシア3人娘へ下半身強化 “マッチョ化“目指す

2020年1月28日 19時38分

合宿から帰国した紀平梨花

写真

 フィギュアスケート女子で、昨年12月の全日本選手権で初優勝した紀平梨花(17)=関大KFSC=が28日、米国・コロラドスプリングスでの合宿から帰国した。成田空港で報道対応した紀平は、今回の合宿で4回転ジャンプなどの練習に加えて、マシンを使った筋力トレーニングに取り込んだことを披露。代表に選ばれた2月の四大陸選手権(韓国・ソウル)や3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)で好成績を挙げるため、“ニュー紀平”になることに意欲をみせた。

 充実感たっぷりの表情で紀平が日本に帰ってきた。「結構ハードなスケジュールだった」という合宿で鍛えたのは4回転サルコーなどジャンプだけではない。報道陣の前に立つと、新たなメニューに取り組んでいたことを自らの口で説明した。

 「トレーニングも今までと違ってマシンを使ってとか…」。具体的には太ももやふくらはぎなど下半身を中心にマシンで集中的に鍛えたという。取り組むようになって日が浅いため、今回の合宿では週一度のペースにとどめたものの、「脚とかを鍛えるプランを徐々に立てていこうと考えてやっています」と、今後も継続する方針も示した。

 全ては、“ロシア三人娘”の上をいく好成績を残して世界一になるためだ。これまでも、体幹を鍛えるトレーニングは行ってきた。しかし、4回転ジャンプをコンスタントに決めるには、下半身の筋力強化が必要と気付いた。だからこそ、新しい試みにトライしようと決意し、“マッチョ化”を目指すことにした。

 「(トレーニングを)積み重ねて一番高難度のジャンプを跳べる体に仕上げるためにも、徐々にやっているところです」

 最初の成果を示す場となるのが四大陸選手権と世界選手権だ。左足首痛の影響で回避してきた3回転ルッツも確率よく跳べるようになったほか、4回転サルコーも「大分完成度が高まってきている」。四大陸選手権ではこの2つを組み込んだ自身最高難度のプログラムで挑み、世界選手権への完成度を高めることを示唆した紀平。「昨年よりいい点数を目指し、自己ベストを出せるようにしたい」。戦略に抜かりはない。

 

この記事を印刷する

PR情報

中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ