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【大相撲】

「自分なんかが優勝していいんでしょうか?」初優勝の徳勝龍、場内インタビューでは笑いもあれば涙もあり

2020年1月26日 18時7分

初優勝を決めて支度部屋で涙を流す徳勝龍=両国国技館

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◇大相撲初場所千秋楽(26日・両国国技館)

 4場所ぶりに幕内へ復帰した西前頭17枚目の徳勝龍(33)=木瀬=が初優勝を飾った。千秋楽の結びの一番で貴景勝を撃破し、1敗を死守。勝ち名乗りを受けた際は大粒の涙を流した。幕尻力士では20年ぶり、奈良県出身力士では98年ぶり、木瀬部屋の力士では初の優勝となった。

 優勝インタビューでは「自分なんかが優勝していいんでしょうか?」とまずは爆笑を誘い、14日目の勝利後についても「意識してなかった…うそです。メチャ意識してました。バリバリ、インタビューの練習をしてました」と茶目っ気たっぷりに振り返った。その一方で、母校の近大相撲部で監督を務めた恩師の伊東勝人さんが場所中に急逝したことを振られると「一緒に戦ってくれた気がします。弱気になるたびに監督の顔が浮かびました」と泣きじゃくった。

 幕尻優勝は2000年春場所、東前頭14枚目の貴闘力が13勝2敗で賜杯を手にした例があるだけ。ただ、この場所の番付では西前頭14枚目に若の里がいたため、貴闘力は幕内最下位の番付ではなかった。まさに徳勝龍による「史上最大の下剋上」が完結した。

 徳勝龍は初土俵から12年で33歳5カ月。年6場所制となった1958年以降では旭天鵬の37歳8カ月、玉鷲の34歳2カ月に次ぐ史上3位の高齢初優勝にもなった。

 

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