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【政治】

「桜」前夜の懇親会明細書 首相、秘密会での提示拒否

 衆院予算委員会は二十七日、安倍晋三首相と全閣僚が出席して二〇一九年度補正予算案に関する基本的質疑を行った。首相は「桜を見る会」の前夜に地元後援会が開いた懇親会に関し、野党側から国会の秘密会への明細書提示を求められ、「ホテル側に私が指示できる関係ではない」と拒否した。「明細書を私は見ていない」とも述べた。

 ホテルが明細書の公開を望んでいないとする首相の説明を踏まえ、立憲民主党の黒岩宇洋氏が非公開の秘密会に示すよう求めた。桜を見る会を巡り、首相が国会で一問一答形式で答弁するのは二カ月半ぶり。野党の質問に正面から答えず、資料開示や調査要求にも一切応じなかった。

 地元後援者の招待に関しては「招待基準が曖昧だったために歴代内閣でも地元の方々の出席はあった。他の(首相の)時に一人も呼んでいなくて、私の時に増えたということではない」と主張した。野党共同会派の江田憲司氏への答弁。

 昨年の参院選に際し、自民党の河井案里氏側に計一億五千万円が党本部から振り込まれたことについては「政党本部から支部への政治資金の移転は何の問題もない」との認識を示した。

 統合型リゾート(IR)に絡む汚職事件を巡ってはトランプ米大統領からのカジノ導入の働き掛けの有無に関し「要請を受けたことは一切ない」と語った。

 改憲については「自衛隊を憲法に明記し、その正当性を確定することこそ安全保障・国防の根幹だ」と重ねて意欲を示した。自民党の小野寺五典氏の質問に答えた。 

  (村上一樹)

 

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