魔法級!「1枚の紙」で仕事も家事もラクになる

デキる人は「箇条書きのリスト」を書いている

「リストを人生に生かす、ちょっとした工夫」を解説します(写真:Yulia Lisitsa/iStock)
誰もが使っているけれど、少しの工夫をすることで仕事でも家庭でも威力を発揮するツール、それは「箇条書きのリスト」です。研究者かつブロガーとして日々多くのアウトプットをし、『仕事と自分を変える 「リスト」の魔法』を上梓した堀正岳氏が、「リストを人生に生かす、ちょっとした工夫」を解説します。

仕事で「やることリスト」を作っている人や、買い物に出かける前に「買い物リスト」を作ったことがある人は多いでしょう。何かメモをとるときに、意識せずとも「箇条書き」にしている人も多いはずです。

無意識に使われるので見過ごされがちですが、箇条書きのリストは、考え事をするときや、ものごとを整理したいときに、私たちが自然に選んでいる方法(ツール)です。

しかし、このありふれたツールをもっと意識的に、人生のあらゆる場所で利用することで、さらに多くのメリットを得ることができます。

仕事の進め方がラクになったり、家事や子育てのストレスが減ったり。誰にも教わっていないのに私たちがいつの間にか使っていて、仕事や家庭で驚くほどの力を発揮する「魔法」ともいえるものが、「箇条書きのリスト」なのです。

リストをつくるときの「ひと工夫」

リストを作るのは簡単です。難しく考える必要はありません。考え事や、記録したい内容を、行の先頭に記す点(バレットと呼ばれる)で区切りながら箇条書きにするだけで、立派なリストになります。

しかしいくつかの工夫をすることで、リストはより便利になります。その工夫の1つが、「字下げ」をすることによる、リストのアウトライン化です。

例えば「プレゼン資料をまとめる」というタスク(仕事)をリストにする際、

・プレゼン資料をまとめる
  → データの円グラフを作成する
  → 使用するイラスト素材を購入する

という具合に、タスクの詳細を、一段字下げした項目としてぶら下げてみましょう。たったこれだけで、仕事の「大まかな部分」と、「詳細な部分」を分離できます。

すると、あとからリストを見たときにも「そうか、プレゼン資料を作らなくてはいけないな。具体的にはどういう作業だったかな?」といったように、仕事の流れも、リストを書き出したときの思考の流れも、瞬時に思い出すことができます。

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  • 今日のご飯はf81b0319ab5a
    段取り悪い人は、1回にひとつのことしかしない(できない)ので、無駄な動きが多いですね。

    例えば、買い物に行っても、行く前に必要なものをリストに書くと買い忘れがなくなるにも関わらずそれをしないため、何回も買い物に行くことになります。
    また、1階と2階の往復でも、1階の作業と2階の作業を分ければ良いのですが、別々に行い、「階段の上り下りで疲れる」と言います。段取り良く行えば、半分の動線ですむと思います。

    しかし、「愚痴」を言うことが楽しみの人には、効率的に動くことは「愚痴」が減りますので、その楽しみを奪うことになります。

    効率も良いけど、無駄も良いかもしれませんね。まるで日本の国会のようです。
    up29
    down2
    2020/1/27 09:30
  • 塩顔リーマン *907d843a4ec3
    普段やってることにもう一歩踏み込むだけで
    たしかに全体の効率は上がるのかも。

    PCまわりが付箋のゴミ屋敷みたいになってる人にはいいコラムだね笑
    up21
    down1
    2020/1/27 09:00
  • @@@@b09d3e68f8bd
    図解しているリストとしてないリストがあるのが勿体ない。
    3つ出すなら全てのリストの例を図で出してくれた方がわかり易い。
    内容は良いだけに伝え方が残念に思える。
    up15
    down4
    2020/1/27 09:51
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