20200127 萩・官製談合疑い 萩市役所課長 エフテック社長逮捕

 

2020年1月27日 20:22

萩・入札情報教えた疑いで萩市役所職員ら逮捕

萩市が発注した業務で、業者に事前に契約に必要な情報を教えて公正な入札を妨害した疑いで、萩市職員の男と通信設備工事会社の社長らが逮捕されました。逮捕されたのは、萩市椿東の市総合政策部情報政策課長、齊藤宜知容疑者(48)と、山陽小野田市高千帆のエフテック社長、吉長敏朗容疑者(65)、それに宇部市北琴芝のエフテック萩営業所長、藤本正登容疑者(63)の3人です。警察によりますと、事件は萩市役所の停電時にバッテリーから電力を供給する装置の交換業務をめぐるものです。去年3月、この業務の随意契約をめぐって、市職員の齊藤容疑者が、契約になりそうな金額の見積もりが他社から提出されたことを、電話で業者側の藤本容疑者に伝えたとされます。齊藤容疑者がこの見積もりよりも低い金額を改めて提出させてエフテックに受注させ、公正な入札を妨害した疑いが持たれています。また齊藤容疑者は、エフテック社長の吉長容疑者に対しても「萩市新総合福祉センター」のネットワーク構築業務の随意契約をめぐって、競合する他社の情報を教えたとされます。他社の情報や見積もりなど、契約に関する情報は秘密事項になっていますが、齊藤容疑者は契約の書類に不備がないかを確認する立場で、見積もりの金額を知ることができたということです。警察は、今後の捜査に支障が出るとして認否を明らかにしていませんが、余罪や関係性なども含めて調べを進めています。萩市は先ほど会見を開き、柴田一郎総務部長らが謝罪しました。市は、職員指導を徹底して再発防止に努めるとしています。

 

談合 萩市課長など逮捕

萩市発注の業務について特定の業者が落札できるよう不正を働いたとして萩市の職員が逮捕されました。官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されたのは萩市の総合政策部情報政策課の課長斉藤宜知容疑者です。警察によりますと齊藤容疑者は去年3月萩市役所の電源装置の交換業務の契約について宇部市の電気通信工事業者エフテックの藤本正登容疑者に対して契約に関する情報を漏らした疑いがもたれています。齊藤容疑者は藤本容疑者に対し最低見積り価格は他の業者であることを伝えエフテックにそれよりも低い金額で再度見積書を提出させ65万円で落札させたとされています。また齊藤容疑者は去年4月に実施した萩市総合福祉センターでのネットワーク構築業務の契約でエフテックの社長吉長敏朗容疑者に対して他の業者に関する情報をメールで教えた疑いも持たれています。警察は捜査に支障があるとして齊藤容疑者らの認否を明らかにしていません。職員の逮捕を受けて萩市の藤道健二市長は「事実関係を確認の上、厳正な処分を検討してまいります」とコメントしています。

 

官製談合の疑い 萩市職員を逮捕

01月27日 17時58分

萩市が発注した無停電電源装置の交換業務をめぐり、宇部市の業者に、ほかの入札参加業者よりも低い見積価格を出させて落札させたなどとして、警察は、27日、萩市の48歳の課長を官製談合防止法違反などの疑いで逮捕しました。

 

逮捕されたのは、萩市情報政策課長の齊藤宜知容疑者(48)です。

また、▽宇部市に本社がある通信設備工事会社「エフテック」の社長、吉長敏朗容疑者(65)と▽会社の萩営業所長の藤本正登容疑者(63)の2人も競売入札妨害の疑いで逮捕されました。

警察によりますと、齊藤容疑者は、去年3月、市の無停電電源装置を交換する業務委託をめぐり、藤本容疑者に、他社が示した見積額より低い価格で提出するよう指示し、応札した3社の中で最も低い65万円で落札させたとして、官製談合防止法違反などの疑いが持たれています。

また、齊藤容疑者は、去年4月、市の施設内のイントラネットのネットワーク構築の業務委託をめぐり、エフテックの吉長社長に、ほかの入札参加業者の情報を不正に伝えたとして、競売入札妨害の疑いも持たれています。

いずれも情報提供を受けて警察が捜査した結果、容疑が固まったとして、警察は27日午前、3人を逮捕し、会社など関連か所を捜索しました。

警察は、捜査に関わるとして3人の認否を明らかにしていません。

警察は、3人が知り合った経緯など捜査を進めています。

 

【総務部長「信頼著しく損なう」】

萩市情報政策課長の齊藤容疑者が逮捕されたことを受けて、市の柴田一郎総務部長は、会見で「事実であれば非常に残念だ。市民や関係者の信頼を著しく損なう行為で、大変なご迷惑をおかけしました」と謝罪しました。

また、齊藤容疑者は、これまで勤務上の問題や処分を受けたことはなかったとしたうえで、市として警察の捜査に全面的に協力していく考えを示しました。

 

萩市課長を官製談合容疑で逮捕 最低見積業者の情報漏えい―山口県警

 山口県萩市発注の電源装置交換などをめぐり、特定の会社が契約できるよう談合したとして、山口県警は27日、同市情報政策課長の斉藤宜知容疑者(48)=同市椿東=を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕した。
 電気通信工事会社「エフテック」社長の吉長敏朗容疑者(65)=同県山陽小野田市高千帆=と同社役員の藤本正登容疑者(63)=同県宇部市北琴芝=も同入札妨害容疑で逮捕。県警は3人の認否を明らかにしていない。
 斉藤容疑者の逮捕容疑は昨年3月、市庁舎内4カ所の無停電電源装置交換業務の随意契約で、見積書の提出期限後に、最低見積金額を他社が提示していることを藤本容疑者に電話で伝え、より低額の65万円とする見積書を提出させた疑い。
 別の随意契約でも、市が見積もりを依頼した競合業者の情報を吉長容疑者にメールで伝えた疑い。
 捜査2課によると、斉藤容疑者は設計金額を把握できる立場にあり、いずれの業務もエフテックが受注したという。外部から情報提供があり捜査を続けていた。
 藤道健二・萩市長の話 事実であれば誠に残念。事実関係を確認し、厳正な処分を検討し、再発防止に努める。

 

官製談合疑い、萩市課長を逮捕

電気通信工事業者2人も

©一般社団法人共同通信社

山口県萩市役所の家宅捜索に向かう捜査員ら=27日

 山口県警は27日、同県萩市庁舎の電源装置の交換業務や市施設のネットワーク構築業務を巡り、最低見積金額に関する情報を同県宇部市の業者に漏らしたとして、官製談合防止法違反と公競売入札妨害容疑で萩市情報政策課長斉藤宜知容疑者(48)を逮捕した。

 また公競売入札妨害の疑いで宇部市の電気通信工事会社「エフテック」社長吉長敏朗容疑者(65)と、同社役員藤本正登容疑者(63)を逮捕した。

 逮捕容疑は斉藤容疑者が昨年3月と4月に実施した二つの萩市発注業務の随意契約を巡り、最低見積金額を提出したのは別の業者だったとエフテック側に教えるなどした疑い。

 

山口・萩市の課長を逮捕 公共工事の情報漏らした疑い 

山崎毅朗

2020年1月27日 22時28分

 

 山口県萩市が発注した二つの公共工事の契約に関する情報を漏らしたなどとして、県警は27日、萩市情報政策課長の斉藤宜知(のぶとも)容疑者(48)=同市椿東=を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕し、発表した。

 

 また、斉藤容疑者と共謀し、この情報を受け取り契約の公正を害したとして、同県宇部市の電気通信工事会社「エフテック」社長、吉長敏朗容疑者(65)=同県山陽小野田市=と同社の萩営業所長、藤本正登容疑者(63)=同県宇部市=を公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕した。県警は3人の認否を明らかにしていない。

 

 捜査2課によると、斉藤容疑者は2019年3月1日、市役所本庁舎の電源装置の交換工事の随意契約をめぐり、最低金額の見積書を出しているのが競合他社だと藤本容疑者に伝え、より低額の見積書を出すよう指示。同月4日に65万円の見積書を再提出させ、契約を結んだ疑いがある。

 

 また、斉藤容疑者は昨年3月20日、市総合福祉センターのネットワーク環境整備工事の随意契約で、参加業者の情報を吉長容疑者に伝えた疑いがある。この工事は同社が2650万円で受注したという。

 

 萩市によると、斉藤容疑者は2018年4月に、同課長に就いた。(山崎毅朗)

 

株式会社エフテック

住所

〒755-0066

山口県宇部市小松原町1丁目6−21−1

0836-31-0117


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