「今年の春節の特徴について調べているのですが、最近では日本の田舎を楽しんだり、アニメの聖地巡礼をしたり、アイドルのコンサートなどに行っているそうですね。今年ならではの傾向はあるのでしょうか?」
まだ武漢の新型肺炎がこれほどの騒ぎになる前の1月中旬、私のもとにこんなメールが届いた。某メディアからの問い合わせだ。メールにはこんな質問もある。
「日本旅行の際、中国人女性が美容院に行くのが流行っていると聞いたのですが、実際にそうですか? やはり、中国の美容院はあまりよくないからですか?」
「はい」や「いいえ」で簡単に回答できず、私にとっては少し考え込んでしまうような質問である。電話ならまだいいのだが、メールの場合、どう回答するのがいちばんいいのかわからなくて困惑してしまう。
自分なりに、できるだけ正直に本当のことを書こうとすれば、かなりの長文になってしまう上、ちょっと嫌味な表現になってしまいそうだからだが(なぜ、見ず知らずのメディアからの唐突な質問に、時間をかけて答えてあげなければいけないのか、という自分への疑問もある)、かといって、相手を傷つけないように、やんわりと回答してあげようとすると、相手に自分が言いたいことが伝わらなかったり、誤解されたりする可能性もある。
現に、ここ数年、私がいいたいことはなかなか日本のメディアには伝わらず、モヤモヤしたり、憤ったり、違和感を覚えたりしたことが何度もあった。