大林宣彦監督の小樽ロケ「はるか、ノスタルジィ」。
そのロケ地にもなった店「海猫屋」が、
10月末で閉店するそうです。
映画は、船見坂や小樽運河、手宮線跡など
小樽の各所が〝大林マジック〟で映像化され、
強烈な印象を残しました。
歴史的建造物としても価値のある「海猫屋」さんは、
多くの人に愛される場所。
機会があれば、ぜひ直に足を運び、
作品もご覧になってみてください。
小樽ロケ地の写真レポート、第2弾をどうぞ。
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三角市場の横を通って・・・
突き当りを左に曲がると、そこは「船見橋」。
大島渚監督の「少年」(1969年)に出てきた風景が、
柵の向こうに残っています。
その橋を渡れば、数々の映画ロケ地として
知られる「船見坂」があります。
大林宣彦監督の「はるか、ノスタルジィ」(1993年)、「少年」のほか、
「Love Letter」(1995年)、「探偵はBARにいる」などにも登場。
坂から見下ろすと、確かに〝絵〟になる光景が広がります。
そこから歩いて30分ほどの場所にあるのが、「富岡教会」。
ここは、「ジャコ萬と鉄」(1964年)の撮影が行われました。
なんと、外観は当時のまま!
時代を重ねたゴシック様式の美しさに圧倒されます。
そこから港方面へ歩くとある、この道。
何の作品のロケ地かわかりますか?
実は、「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」(1975年)で
船越英二が初恋の人と再会した場所なのです。
残念ながら、もう「喫茶ポケット」はなく、
当時の面影はほとんどありません。
ということで、次の目的地は、同じく「相合い傘」のロケ地です。
(つづく)
(アラタメ)