誤用されがちな言葉の一覧【意味の定着と変化】

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 ○は正しい意味、×は誤った意味、△は正誤の判断が難しい意味に付けています。
 また誤用が完全に定着し、多くの辞書に新しい意味が記載された言葉は除外しました。

 かなり長い記事なので、折り畳まれている「目次」や、右下にある「上に戻るボタン」を適宜使ってください。

 この記事は随時更新していきます。

 

目次

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【あ】

 

悪運が強い(あくうんがつよい)

○悪行を働いても、その報いを受けずに栄えること

×不運な出来事に遭っても、被害を受けない運が強い。強運を持っている。

※×の意味の言葉は「強運」。

「悪運が強い」の誤用【意味・類義語・例文】

 

アダルトチルドレン

○問題のある家庭で育ち、その頃に受けたトラウマを抱えたまま成人した人。

×子供みたいな大人。

 

圧巻(あっかん)

○全体の中で一番優れた部分。

×段違いに優れた力を持っている。また、その力で他を押さえつける

※ただ優れているだけでは、この言葉の意味に当てはまらない。×の意味の言葉は「圧倒(あっとう)」。

「圧巻」の誤用・意味『圧倒という意味ではない』

 

 

雨模様(あまもよう・あめもよう)

○雨が降り出しそうな空の様子。

×雨が降っている空の様子・雨が降ったりやんだりする空の様子。

※×の意味を正用とする辞書も一部ある

「雨模様」の誤用『意味や語源・由来を簡単解説』

 

あわや

○あと少しで、良くない事が起こりそうだった。

×あと少しで、良い事が起こりそうだった。

 

 

【い】

 

遺憾に思う(いかんにおもう)

○思い通りにいかなくて心残りに思う。

×申し訳ないと思う。

※この言葉に、謝罪や怒りの意味は含まれない

 

いぎたない

○いつまでも睡眠をむさぼっている。酷い寝相。

×見苦しい。

※×の意味の言葉は、「意地汚い(いじきたない)」。

 

いそいそ

○嬉しい事などがあったため、心をはずませて動作する様子。

×せわしない様子。こそこそとした様子。

 

一姫ニ太郎(いちひめにたろう)

○一番目に育てやすい女の子を、二番目に男の子を持つのが良い。

×子供は娘が一人、息子が二人であるのが良い。

 

一本締め(いっぽんじめ) ※【誤用とは言い切れない語】

○3拍・3拍・3拍・1拍のリズムで手を叩く。

△手を一度叩く。

※近年、△の意味を載せる辞書が増えてきた。 

 

弥が上に(いやがうえに)

○ますます。既にそうである上に、一層。

×無理矢理にでも。

※「嫌が上に」と書くのは間違い。

 

慇懃(いんぎん)

○極めて礼儀正しい。

×表向きは極めて礼儀正しいが、実は相手を見下しているさま。また、言葉や態度は丁寧だが、度が過ぎてかえって無礼なさま。

※×の意味の言葉は、「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」。「慇懃」は「慇懃無礼」の略ではない。

 

【う】

 

穿った見方(うがったみかた)

 

○ 物事の本質を的確に捉えた見方。

×疑った見方。ひねくれた見方。

「穿った見方」の誤用『ひねくれた見方という意味ではない』

 

 

浮き足立つ(うきあしだつ)

○恐怖や不安で落ち着きを失う。逃げ腰になる

×楽しくなって落ち着きを失う。

※×の意味の言葉は、「浮き立つ(うきたつ)」

「浮き足立つ」の誤用『浮かれるという意味ではない』

 

雨後の筍(うごのたけのこ)

○似た物事が、相次いで起こること。

×早い成長。

 

嘯く(うそぶく)

○とぼけて知らんぷりをする。強がりをいう。大きいことを言う

×嘘をついて回る。

※この言葉に、嘘を広めるという意味は含まれていない。

「うそぶく」の誤用【意味・類義語・例文・語源】

 

 

海千山千(うみせんやません)

○経験を十分に積み、物事の表裏を知り尽くしていて悪賢いこと。また、そのような人。

×経験を十分に積み、物事を知り尽くしている
×技術や芸事の経験を十分に積む

「海千山千」の誤用【意味・類義語・語源・例文】

 

【お】

 

王道(おうどう)

 

○安易なやり方。

×定石通りのやり方。正攻法。

※×の意味で使うのは俗用であるが、「定石・正攻法」の意味を記載する辞書が増えてきた。 

 

押っ取り刀で駆けつける(おっとりがたなでかけつける)

○緊急の場合に、慌てて駆けつける。

×ゆっくり駆けつける。のんびり駆けつける。

 

汚名挽回(おめいばんかい) ※【誤用ではない語】

○汚名の状態を元に戻す

 挽回には「よくない状態を元に戻す」という意味があるため、「汚名挽回」は「汚名の状態を元に戻す」と考えられる。「汚名(を)挽回」の用例は130年以上前に遡れて、複数の辞書が非誤用説を記載・併記している。

 

徐に(おもむろに)

○動き方が落ち着いているさま。

×不意に。唐突に。急いで。

 

御の字(おんのじ)

○極めて結構なこと。とても有り難いこと。

×一応納得してもいい状態のこと。

 

 

【か】

 

外向的(がいこうてき)

○心の働きが、自身の外側ばかりに向かうこと。

×人付き合いが上手な。

※社交性があるかどうかは関係ない。

 

課金(かきん)

○支払いを課する。

×料金などを支払う。

 

佳境に入る(かきょうにはいる)

○物語などが、面白いシーンに入ること。

×ある状況の最盛期に入る。

※近年、×の意味を載せる辞書が出てきた。

 

確信犯(かくしんはん)

○政治・道徳・宗教的に正しいという確信を持って行う犯罪。また、その犯人。

×悪事だとわかった上で行われる、信念のない犯罪・悪さを行う人。

※元々は法律に関する学術用語で、信念のない犯罪者・犯罪ではない悪さをする人には使われていなかった。しかし誤用が定着した事で、通俗的な×の意味を記載する辞書が増えてきている。

 

割愛(かつあい)

○惜しみながら省略する。惜しみながら手放す。愛着の思いを断ち切る。

×重要でないものを省略する。重要でないものを手放す。

 

辛党(からとう)

○甘いものより酒が好きな人。

×辛いものが好きな人。

 

枯れ木も山のにぎわい(かれきもやまのにぎわい)

○つまらないものでも無いよりまし。

×人を多く集めれば賑やかになる。

 

元旦(がんたん) ※【誤用とは言い切れない言葉】

○元日の朝

△元日

※元旦は「元日の朝」という意味なので、「元旦の朝」は重複表現と記載する辞書がある。その一方で「元旦」には「元日」の意味も含まれると記載するものもあり、辞書によって正誤判断が分かれている。

 

閑話休題(かんわきゅうだい)

○余談をやめて、話を本筋へ戻す。それはさておき。

×これからする話は余談だけど。

 

可愛い子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)

○子供には苦労をさせて、人生経験を積ませよう。

×かわいい子供には旅をさせて、見聞を広めさせよう。

 

【き】

 

気が置けない(きがおけない)

○気配りや遠慮をしなくていい。

×気配りや遠慮をする必要がある。

「気が置けない」の誤用『遠慮する必要があるという意味ではない』

 

奇特(きとく)

○言行がとても素晴らしく、褒めるに値する。殊勝。

×奇妙。おかしい。

 

逆切れ(ぎゃくぎれ)

○怒られていた人・注意されていた人が怒り出す。開き直って怒り出す。

×頭に血が上って取り乱す。

 

杞憂(きゆう)

○無用の心配をする。取り越し苦労。

×心配する。

「杞憂」の誤用【意味・類義語・語源・例文】

 

琴線に触れる(きんせんにふれる)

○心の奥深くにある感動しやすい心情に触れて、感銘を受ける・与える。

×怒りを買う・不快な話題に触れること。

※何かに触れて感動することならば、どんな事(言動や芸術など)にも使える

「琴線に触れる」の誤用【意味・例文・類義語・語源】

 

 

【く】

 

君子は豹変す(くんしはひょうへんす)

○立派な人は、過ちをすぐに改める。

×地位の高い人が、突然横暴を働くようになる。

 

草葉の陰(くさばのかげ)

○あの世。

×ものかげ。

 

句点(くてん)

○「。」という記号。

×「、」という記号。

※「、」は読点(とうてん)。

 

【け】

 

逆鱗に触れる(げきりんにふれる)

○目上の人の怒りを買う。

×怒りを買う。

※この言葉は、目上の人の怒りを買った時以外に使ってはいけない

 

檄を飛ばす(げきをとばす)

○同意を求める。

×頑張るよう活気づける。

※近年、×の意味を載せる辞書が増えてきた。

 

獣(けもの・けだもの)

○4足の哺乳動物。

×全ての野生動物。

 

下世話(げせわ)

○俗世間で人々がよく口にする噂・話。

×下品な話。

 

【こ】

 

号泣(ごうきゅう)

○大きな声で泣く。

×激しく泣く。

 

更迭(こうてつ)

○ある地位や職務にある人を入れ替えること

×悪事を働いたり失敗をしたから左遷する

 

光年(こうねん)

○天体の距離を表すのに用いる単位。

×時間。

 

こころやり

○気晴らし。憂さ晴らし。

×心配り。

 

姑息(こそく)

○間に合わせに物事をする。その場しのぎ。

×卑怯。

 

小春日和(こはるびより)

○冬の初めの、春に似た穏やかで暖かい天気。

×春のような天気

 

 

【さ】

 

最高学府(さいこうがくふ)

○大学。その国の教育の最高機関。

 

逆恨み(さかうらみ)

○恨んでいる人から逆に恨まれること。好意を悪くとって逆に恨むこと。

×関係のない第三者が恨まれる。

 

触り(さわり)

○一番の聞かせどころ・見どころ。最も印象的な部分。要点。触れること。

×冒頭。イントロ。

 

【し】

自意識過剰(じいしきかじょう)

○他人が自分をどう見ているかを、過剰に気にすること。

×ナルシシスト。自惚れること。

 

恣意的(しいてき) ※【誤用ではない語】

○自分勝手・気ままなさま

○論理的必然性がなく、勝手気ままに振る舞うさま。

※「恣意的」の意味には、意図した行動・判断も含まれる。「恣意的」を意図的に近い意味で使うのは誤用とする説もあるが、それは俗説。

 

潮時(しおどき)

 

○1.潮が満ちる時・引く時。

○2.物事を始めたり終えたりするのに丁度いい時期。好機。

×物事の終わり。引き際。不本意だが辞める時期。不本意だが終える時期。

※マイナスの意味で使うのは誤用であり、プラスの意味で使うのが正用になる。また、「始める事」「終わらせる事」のどちらにも使える。

「潮時」の誤用『物事の辞め時という意味ではない』

 

敷居が高い(しきいがたかい) ※【誤用とは言い切れない語】

○不義理をしたので相手の家に行きにくい。

△上品すぎて、家やお店に入りにくい。入りにくい。

×身分・能力にふさわしくない。ハードルが高い。

※一部の辞書は、△の意味も正用としている。

「敷居が高い」の誤用・意味【類義語・例文・使い方・語源】

 

 

自首(じしゅ)

○犯人・犯罪事実の両方が発覚する前に、犯人自身が警察に名乗り出て犯罪事実を申告すること。

×逮捕される前に、犯人が警察へ出向くこと。

※犯人・犯罪事実が両方とも発覚した後では自首にならない。

 

忸怩たる思い(じくじたるおもい)

○自分の行いなどを反省して、恥ずかしいと思う。

×悔しい。腹が立つ。

 

したり顔(したりがお)

○自慢げな顔つき。得意げな顔つき。

×物知り顔。

 

十指に余る(じっしにあまる)

○両手の指では数え切れない。10以上。

×10未満の数。

 

失笑(しっしょう)

○思わず吹き出してしまうこと。

×笑えないほど呆れてしまうこと。冷笑。嘲笑。

 

召還(しょうかん)

○派遣した人を呼び戻すこと。

×人を呼び出すこと。召喚。

※「召還(派遣した人を呼び戻すの意)」と「召喚(呼び出すの意)」は混同されやすい。

 

【す】

 

須く(すべからく)

○当然なすべき事として。是非とも。

×全て。皆。

※後ろに「~べき」「~べし」という言葉を伴うのが本来の用法

「すべからく」の誤用『全て・皆という意味ではない』

 

住めば都(すめばみやこ)

○住み慣れると、どんな場所でも居心地がよくなる。

×住むならば都会が良い。

 

 

【せ】

 

性癖(せいへき)

○性質の上の偏り。癖。

×性的な嗜好

 

世界観(せかいかん)

○世界と人生の意義に関する全体的な考え方・見方。包括的な人生観

×創作物の世界設定や雰囲気。登場人物の行動・ストーリー性に及ぼす法則性。作風。

「世界観」の誤用『世界設定という意味ではない』

 

世間擦れ(せけんずれ)

○社会で揉まれた結果、世間の表裏に通じて悪賢くなる。

×世間の常識から逸脱している。世間知らず。独自の発想を持っている。

 

セレブ

○著名人。名士。
×お金持ち。

×お金持ち。

※×の意味の言葉は、マインドコントロール

 

全然(ぜんぜん) ※【誤用とは言い切れない語】

1.○「全く」「少しも」「まるで」「まるきり」+打ち消し表現

2.○「全て」「すっかり」「あますところなく」「ことごとく」+肯定表現

3.△「非常に」「とても」+肯定表現<

※2.は正用だが各種試験で不正解になる可能性があり、3.は俗用扱いされている。

「世間ずれ」の誤用『世間知らずという意味ではない』

 

洗脳(せんのう)

○人の主義・思想を、強制的に改造すること。

×人の心を巧みに誘導・操作すること。

※×の意味の言葉は、マインドコントロール

 

戦犯(せんぱん)

戦争犯罪を犯した人。

×敗北の原因を作った人。

 

節操がない(せっそうがない)

○主義主張や信念がない。

×落ち着きがない。

 

【そ】

 

粗忽(そこつ)

○不注意なさま。そそっかしいこと。

×乱暴。

 

ぞっとしない

○あまり面白くない。あまり感心しない。

×恐ろしくない

「ぞっとしない」の誤用・意味・使い方・例文【1分で理解】

 

 

【た】

 

他山の石(たざんのいし)

○戒めや参考にすべき、他人の誤った言行。

×手本にすべき、他人の良い言行。

 

黄昏れる(たそがれる)

○盛り時が過ぎて、衰えの見える。夕暮れ。

×物思いに耽る

 

他力本願

○自己の修行の功徳によって悟りを得るのではなく、阿弥陀如来の本願によって救済される

×自分は努力せずに、ひたすら他人の力をあてにする

「他力本願」の誤用【人任せという意味ではない】

 

断末魔(だんまつま)

○死を迎える直前。

×死を迎える直前にあげる悲鳴。

 

【ち】

 

知恵熱(ちえねつ)

○生後六ヶ月前後の乳児に見られる突発的な発熱

×頭の使いすぎで出た発熱

「知恵熱」の意味・誤用・類義語・例文

 

 

【つ】

 

付かぬ事(つかぬこと)

○それまでの話の流れとは、全然関係のないこと。出し抜けに。

×どうでもいいつまらない事。

 

【て】

 

適応(てきおう)

○ある条件や欲求などにあてはまること

○環境に合うように行動や考え方を変えること

×特定の法令や規則を、特定の事例に当てはめて働かせること。適用。

※×の意味の言葉は「適用」。

 

電車(でんしゃ)

○電力を動力源として、軌道を走る鉄道車両

×全ての種類の鉄道車両

 

天地無用(てんちむよう)

○上下を逆さまにしてはいけない。

×上下を気にしないでいい。

 

手を拱く(てをこまねく・てをこまぬく)

○何もせずに傍観する。腕組みをする。

×準備をして待ちかまえる。

※「何か出来るのに傍観している場合」と「為すすべもなくただ見ているしかない場合」の両方に使える

「手をこまねく」の誤用【意味・使い方・語源・類義語】

 

【と】

 

時を分かたず(ときをわかたず)

○いつも。

×すぐに。

 

鳥肌が立つ(とりはだがたつ)

○寒さや恐怖を感じた時、肌がぶつぶつになること。

×感動した時、肌がぶつぶつになること。

 

※近年、△の意味を載せる辞書が出てきた。

 

【な】

 

内向的(ないこうてき)

○心の働きが、自身の内側ばかりに向かうこと。

×気弱な性格。

※気弱かどうかや、社交性は関係ない。

 

流れに棹さす(ながれにさおさす)

○傾向に乗じて、勢いをつける。

×傾向に逆らう。

※気弱かどうかや、社交性は関係ない。

 

情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)

○人に親切にすれば、自分にも良い報いがある。

×情けをかけるのは、その人の為にならない。

 

なし崩し(なしくずし)

○物事を少しずつ済ませてゆくこと。

×いい加減にやる。曖昧にする。

 

中抜き(なかぬき)

○中間業者を抜かして、生産者と消費者が直接取引をする。中を抜き取る。中間を省略する。

×中間業者がピンはねする。中間業者が上前をはねる。

「中抜き」の誤用『中間業者のピンはねという意味ではない』

 

 

名前負け(なまえまけ)

○名前が不相応に立派で、実物が見劣りしてしまう。

×相手の名前を聞いて臆する。

 

【に】

 

煮え湯を飲ます(にえゆをのます)

○信用している人を裏切り、ひどい目にあわす。

×敵をひどい目にあわす。

 

煮詰まる(につまる)

○十分に議論や検討などが進み、結論を出せる段階に近づく。煮えて水分がなくなる。

×結論が出せない状態。新しい展開が期待できない状態。

煮詰まるという言葉の誤用『行き詰まるという意味ではない』

 

 

にやける

○男性が女性のように、色っぽい仕草をする。

×薄笑いをする。

 

【は】

 

爆笑(ばくしょう) ※【誤用ではない語】

○1人もしくは少人数が、大声で笑うこと。

○多くの人が、一度にどっと笑うこと。

※昭和初期に一般化した言葉で、元々人数を限定する意味はなかった

爆笑の意味 『1人で爆笑は誤用ではない』

 

 

ハッカー

○コンピューターやインターネットに精通している者。

×コンピューターに侵入し、不正アクセス・破壊行為を行う者。

※×の意味の言葉は「クラッカー」。

 

発覚(はっかく)

○隠していた罪悪・陰謀などが表に現れること

×はっきり明らかになること

※×の意味の言葉は「判明」

「発覚」の誤用【判明・発見との意味の違い・使い方・類義語】

 

 

破天荒(はてんこう)

○誰も成し得なかったことを初めてする。

×型破りで大胆な様子。

 

花も恥じらう(はなもはじらう)

○花でさえも引け目を感じるくらい美しい。

×恥ずかしがる。

 

早生まれ(はやうまれ)

○一月一日から四月一日までの間に生まれたこと<br

×四月二日以降の四月・五月・六月に生まれたこと

 

万端(ばんたん)

○その事に関する全ての事柄・方法。

×全て整う。万全。

※「準備万端整う」の「整う」のように、後ろに言葉を足すのが本来の使い方。

「万端」の誤用【万全と万端の違い・意味・例文・使い方】

 

半時(はんとき)

○約1時間。

×30分。

 

【ひ】

 

悲喜こもごも(ひきこもごも)

○悲しみと喜びを代わる代わる味わう。悲しみと喜びを同時に味わう。

×悲しむ人と喜ぶ人が入り乱れる・入り交じった。

※複数の人の心情を表す使い方は誤用

「悲喜こもごも」の誤用【意味・例文・言い換え・語源】

 

左巻き(ひだりまき)

○左回りに巻いていること。頭の働きが鈍いこと。

×左翼思想の人物

 

紐解く(ひもとく)

○書物を開く。書物を読む。

×解明すること。

 

【ふ】

 

憮然(ぶぜん) ※【誤用とは言い切れない語】

○失望したり落胆したりしてぼんやりするさま。意外なことに驚いて呆然とするさま。

△腹を立てているさま。不満なさま。不機嫌なさま。

△の意味を7割以上の人が使っていて、一部の辞書は「腹を立てているさま・不満なさま・不機嫌なさま」の意味を載せている。

「憮然」の意味・誤用・類義語・例文・英語

 

 

二つ返事(ふたつへんじ)

○快諾すること。「はい、はい」と返事をすること。

×適当な返答。

 

噴飯(ふんぱん)

○あまりのおかしさに、思わず笑ってしまう。

×腹立たしい。

 

【ほ】

 

放射能(ほうしゃのう)

放射線が放出される能力・性質。

 

傍証(ぼうしょう)

○間接的に役立つ証拠。

×それなりに信頼性のある証拠。

 

募金(ぼきん)

○寄付金などを募る。

×寄付をする。

※近年、△の意味を載せる辞書が出てきている。

 

【ま】

 

まんじりともしない

○少しも眠れない。

×少しも動かない。

※近年、△の意味を載せる辞書が出てきている。

 

【み】

 

水菓子(みずがし)

○くだもの。

×水気の多い菓子。

 

耳障り(みみざわり)

○聞いていて不愉快に思ったり、うるさく感じたりするさま。

×聞いた時の印象。

※×の意味の言葉は「耳触り(みみざわり)」で、手触り・肌触りの類推から用いられるようになった。

「耳ざわり」の誤用・意味【耳障りと耳触りの違い】

 

【め】

 

目障り(めざわり)

○見ていて不愉快に思ったり、物を見るのに邪魔になること。

×見た時の印象。

※×の意味の言葉は「目触り(めざわり)」で、手触り・肌触りの類推から用いられるようになった。

 

【も】

 

モラルハザード

○「危険回避の仕組みが、かえって加入者の自己管理能力を低下させ、危険の発生率を上げる」という保険業界の用語。また、依頼を受けたエージェント(代理人)が自身の利益のために、プリンシパル(委託者)の利益に反した行動をとること。

×倫理崩壊

 

【や】

 

やおら

○ゆっくりと事を行うさま。

×急に。唐突に。

 

役不足(やくぶそく)

○本人の力量に対して、与えられた役目が軽いこと。

×与えられた役目を全うする力量がないこと。

※×の意味の言葉は、「力不足」。

 

やぶさかで(は)ない

○躊躇わずに~する。~する努力を惜しまない。喜んで~する。

×仕方がないから~する。~したくない訳ではない。~してみてもいい。

※「~にやぶさかで(は)ない」の形で使われることが多い

「やぶさかではない」の誤用【意味・類義語・例文】

 

【ゆ】

 

ユニーク

○独特であるさま。

×面白いさま。

 

【り】

 

リーズナブル

○納得できる。

×安い。

 

リベンジ

○仕返しする。報復する。

×再挑戦する。雪辱する。

 

【わ】

 

悪怯れる(わるびれる)

○気後れがして恥ずかしくなったり、卑屈になったりする。

×悪事を行って悪いと思う様子。ふてぶてしい振る舞い。

※悪事に限定された意味ではなく、後に打ち消しの語を伴ってよく用いられる

「悪びれる」の誤用【意味・例文・言い回し・言い換え表現】

 

 

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