注目株の多くは市場全体を主導する銘柄である。爆上げ銘柄をチェックする理由
L(Leader or Laggard=主導銘柄か、停滞銘柄か)
投資家の多くは、下落している銘柄や対して大きな動きをしていない銘柄を好んで買う傾向にあります。
これは、その銘柄が不安定な動きをしていないため、安心感があり自分の予想の範囲内の動きをすると思い込むからです。
ですが、これらの銘柄は最も動きの鈍い停滞株で終わる可能性が高く、大きな収益を得る事が出来ない場合が多いのです。
業界内で最高の銘柄は最高の値動きをする事が多く、不安定そうだからといってこれらの銘柄を買わない理由はないのです。
株は、基本的にトレンド通りに動く傾向にあり、そのトレンドに沿ったトレードをすることにより莫大な利益を上げるのが普通です。
株は、流行りというのがあり、その時期によって大きく買われやすい銘柄というのがあります。その業界の中でも、1位、2位を争うような業績の上昇をしている銘柄というのは、驚くような株価の上昇をする事があります。
流行りの株じゃなくても、その業界で1位、2位を争うような銘柄は他の企業が全くふるわない状態だったとしても、買われやすく大きな株価の上昇をすることも多いです。
そのような銘柄は、ほぼ間違いなく不安定な動きをしており、異常なまでの急上昇をしていて、多くの投資家を乗らせないような動きになります。
上位企業の定義
業界で1位や2位を争うような企業を上位企業と呼びます。
上位企業は、同じ業界の中でも独特なビジネスモデルを持ち合わせていたり、その企業のみが独占的に持っている技術やサービスを持ち合わせている場合が多いです。
圧倒的な先駆者特権を活かしたビジネスモデルなども、この場合に含まれます。
何よりも一番大事なのは、実際にその技術やサービスで前年比で成長しているという点が大事になってきます。
それも、少しの成長ではなく、大きく成長していて、それが継続的に今後も成長が見込まれる必要があります。
これらの、企業は将来的に企業規模においても大企業になりやすく現在の会社の規模は関係ありません。
むしろ、小さいほど成長の余地があり今後に期待できるでしょう。
共振株(関連銘柄)は買わない
共振株とは、そのセクターやテーマが注目された時、一緒に関連銘柄として注目される株です。これらの株は中心銘柄が上昇しだすと遅れて上昇します。割安と判断されて買われますが、多くの場合主導銘柄を高くても買ったほうが大きな利益をもたらす事がウィリアム・オニールの研究でわかっているそうです。
ウィリアム・オニールの研究では株式市場では前代未聞の事は起きないと結論付けています。
高いのに買われるのには、買われる理由があるということですね。
主導銘柄と停滞銘柄を見分ける方法
1950年代から2008年までで最高の値動きを記録した銘柄というのは、株価が大きく上昇する前、すでに他の株と較べて85%以上も高値で買われていたという研究結果があるそうです。
これは、レラティブストレングスという指標で計測した結果ですが、残念ながら日本でこの指標は使われておらず、計測することは出来ません。
ですが、過去に最高の値動きを記録した銘柄が大きく上昇する前から比較的高値で買われていたという事実を覚えておくのは良いと思います。
主導銘柄を見つけるタイミング
主導銘柄を見つけるタイミングは、相場が調整局面を迎えた時や下落を始めるときに見つけやすいです。
魅力的な成長株というのは、日経平均株価と比べて、1.5倍から2.5倍もの調整が入ります。これは、日経平均株価が10%の調整をするときに、15%から25%もの調整が入るということです。
いわゆる大暴落をするのですが、正常な値動きなので安心してください。
ここで、1つ注意が必要なのは市場全体が10%の下落に対して、35%も40%も下落した場合は、その銘柄は完全に終わった銘柄として考えてください。
逆に、大きく上昇をしている銘柄が暴落をせず、強い上昇を続けている場合には、市場の調整が起こらないと考えることができるので、個別銘柄の動きをよくチェックしておくといいでしょう。
もし、個別銘柄で今まで強い動きだった銘柄が突如大暴落をし始めたら、市場全体が調整局面に入ったことを意味しています。
そのような、銘柄の調整期間が終わり、新高値付近まで戻した場合初めて買える銘柄として候補に上がるという事を覚えておきましょう。
決して、底値で買ってはいけません。それが、まだ下落の途中である可能性があります。
市場全体の下落局面が終りを迎えるとき、最初に新高値を付けるまで回復した銘柄というのは真の先導株であり大化け銘柄の可能性が高いです。
一級品の銘柄は、日経平均株価が大底を打ってから3から4週間以内に新高値へと抜けてくるので、見逃さないようにしましょう。
新高値リストは株探の新高値リストを見るのが便利が良いので紹介しておきます。
弱気の日に異常な強さをする銘柄は何かある
市場が調整局面にあるのに、下落しない銘柄や逆に上昇している銘柄というのは何かあると考えましょう。
とくに、大暴落をしているのにも関わらず、10%も上昇してしまう株というのは暴落時でもリスクを取れる株という扱いで大口が買い集めている可能性が高いというのを覚えておきましょう。
逆行株は、日経平均株価とは逆の動きになりやすく、日経平均株価の調整局面が終わると逆に売られてしまいますが、それは正常な動きです。
そのような事も頭に入れておくと、焦らず投資ができると思います。
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