ストックオプション発行の影響で株価は下落しない。逆に上がる理由を紹介します。
ストックオプションとは
ストックオプションとは、会社が従業員や取締役に対して、会社の株式を予め定めた価額(権利行使価額)で将来取得する権利を付与するインセンティブ制度です。 ストックオプションを付与された社員は、会社の株価が上昇した際にストックオプションによって優遇された価額で、定められた数量の株式を取得し、売却することができます。
ストックオプションは何故設定するのか
綺麗な例えで言うと、株主と株価で繋がり、経営者として会社の業績と株価を上げる努力をする切っ掛けとして発行するのです。
別の言い方で、汚く言うと「金儲け」です。
ストックオプションを設定した会社は業績がすこぶる良い
基本的に、ストック・オプションを発行する会社は、業績が良いか、将来の見通しが良い時にすることが多い傾向にあります。
現状では、その傾向になかったとしても、1年後とかに大幅な業績アップが実現できていたり、とんでもない商品の開発に成功したりする傾向にあり、ストック・オプションを発行する会社の動向は絶対にチェックしておいたほうが良いのです。
ストックオプションは自信の現れ
ストック・オプションを設定できるのは株主から反対されない程の業績が挙げられるという自信があるからになります。
基本的に自信がないのに、ストック・オプションを設定する会社をあまり見たことありません
ストックオプションは、ある意味インサイダーと同じ
経営陣のみストックオプションを発行する時は怪しい傾向にあります。
実際は、法律内でやっている事なので、インサイダーではないのですが、会社の経営陣がここまで業績が上がったらストックオプションを発行するというような事を言っていた場合、既にそういうその数字は達成出来ている見込みが立っていことが多いのです。
また、証券会社と手を組んでいることも多いように見受けられます。
(そう見えるだけかもしれません。)
詳し話は、この後にします。
さらに、そういう会社に電話してみると、
非常に明るく良い対応をしてくれて株主歓迎ムードが凄いですw
IRに電話した事が無い方やIRに電話する時に注意事項などこちらの記事に書いてるので読んでみてください。参考になると思います。
社員の経営参画を促すためにストックオプションを発行する場合
よくあるのは、社員の経営参画を促すためにストックオプションを発行する場合があるのですが、それは業績が上がるというのを見越して発行するのではなく、業績を上げる努力の一貫としてのストックオプションになるので、意味合いが違ってきます。
なので、勘違いしないようにしましょう。
ストックオプションを発行した会社の事は徹底的に調べる
ストックオプションを設定した会社は徹底的に調べましょう。
なぜならば、ストックオプションを発行したいだけの会社が紛れているからですw
このストックオプションを発行した会社という基準だけで銘柄を選んでしまうと、そういう劣悪な会社までも入ってしまうので、必ず調べる必要があります。
業績を好転させる何かがある証拠を掴む必要があります。
そのためにIRに電話するなり、その会社の取り扱っている商品を調べたり、過去にその会社で何があったかを調べたり、中期計画を調べたりする必要が出てきます。
特にやるべきことは、IRに電話することです。
自分で調べてもわからない事は聞くのが一番です。意外な情報を入手出来たりするので是非やってください。
IRに電話する方法はこちらにリンクを貼っておきます。
実際にストックオプションを設定した会社の株価はどうなったのか
マイネット(3928)の場合は、2016年08月10日にストックオプションを発行しています。
簡単に要約すると、
連結損益計算書(連結損益計算書を作成していない場合、損益計算書)における営業利益の累計額が 1,000 百万円以上となった場合のみ本新株予約権を行使することができる。
という内容です。
では、実際の決算内容はと言うと、
なんと、達成できませんでした。理由は、大幅な減損が原因だそうです。
ですが、チャートを見てみると・・・。
ストック・オプション発行直後から株価が急騰しているのがわかります。
一体誰が買っていたのかというと、それは後で判明しました。
大和証券が買い上げていたことがわかっています。
要するに、会社の経営者と結託して株価の吊り上げて、業績達成を餌とするストック・オプションの利益を得ようという魂胆だったのではないかという推測が立ちます。
当然ストックオプションというのは、設定した値段で株を買えるので、買った直後に急騰した株価で売ればボロ儲け出来ます。
大和証券側は、業績の内容を教えてもらうという前提で株価の吊り上げとIRを出すタイミング等を操作していたのではと考えられます。
大和証券は最大で16%も保有しています。
ですが、この銘柄は問題が発生します。
マイネットは決算で減損をしてしまいます。
詳しい内容は、この決算説明資料に書いています。
大和証券は、この事を知っていたのかわかりませんが、
↓の画像を見てもらえば分かりますが、全力で売り逃げてますw
当然チャートは、右肩下がりです。
大和証券は高値で売り逃げてます。
と、ここまで説明したとおり、ほとんどインサイダーなんじゃないかと思ってしまうような事例が多々存在します。(実際にはどうかわかりませんが・・・)
これは氷山の一角で、調べればこのような事例が沢山出てきますw
なので、ストック・オプションを発行している会社があったら、注意して観察してみましょう。面白い事がわかったりしますw
ストックオプションを設定すると何故株価が上がるのか
順張りさんの個人的な考えなので信憑性はありませんが、証券会社や会社のある会社と手を組んでいるのではと考えています。
初めから、出来上がったストーリーがあり、それに合わせてストックオプションを発行していると感じることがチャートから垣間見えたりする事が多々あるのです。
普通、売り枯れという現象は大口が大量に買い占めなければ起きません。
なのですが、ストックオプションを発行する会社は、その売り枯れ現象が多々起きているを目にすることがあります。
これは、順張りさんの勝手な妄想であり、何の根拠もありませんが、そういう傾向に見えるという話だけになります。
売り枯れについて知りたい人はこちらのリンクから飛べますので是非読んでみてください。
売り枯れの事例として、今回あげたマイネットを取り上げているので、このストックオプションのページと見比べるとわかりやすいと思います。
ストックオプションを発行した会社を調べる方法
ストックオプションを発行した会社を調べる方法は
企業開示ライブラリQUICKDisclosureというサイトで調べるのが簡単で効率がいいと思います。
まとめ
1、ストックオプションを発行している会社の業績見通しは良い
2,ストックオプションを発行すると株価の高騰が起きやすい
3,なぜか大量保有報告書に証券会社の名前が出てることがある
4,チャートを見ると売り枯れが発生しているので大口が買い占めている形跡があることが多い
おわりに
個人的な感想になりますが、ストックオプションの発行は、ほとんどインサイダーと同じだと思っています。
ですが、これは一般にも公表しており個人投資家にも有益な情報だと思うので十分に活用できると考えています。
活用する際は、自分自信でもストックオプションの事を良く調べてみてください。
おかしいと感じる部分が多々発見できると思うので面白いですよ(笑)
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