PBRに関する情報完全版|目安|売り時|低いPBR|基準|企業価値|考え方|買い|解散価値|業界平均|PBRを使った投資法|バフェットなどなど
PBRとは
このページ以外にも「PBRと株価の関連性を完全解説する。PBRの目安と一倍以下の真実を公開する」という少し専門性の高い文章も書いてるので興味ある方はどうぞ見てください。
PBRとは、純資産倍率と日本語に訳すことが出来ます。
一般的に、株価の割安度を示す指数として使われ、バリュー投資の王道と言われています。
PBRは、一つの指標であり、景気の加熱度を測る指標でもあります。
また、割安銘柄を測る指標でもあります。
色々な分析に使える指標です。
このページに書いた事をまとめると
・PBRの利点(メリット)、弱点(デメリット)
・PBRの計算方法
・PBRは意味ないのか
・ウォーレン・バフェットはPBRとROEを指標に使う
・PBRの業界・業種別平均値
・不景気、好景気時の平均PBRで株価の加熱度を測る
・低PBRだけの銘柄は駄目企業の可能性etc
PBRに関しては、かなり濃い内容になったんじゃないかなと思います。
是非ゆっくり読んでみてください。
また、参考文献も読むと理解が進むと思うので、そちらにも飛んでみてください。
PBRの利点
PBRの最大のメリットは、PERなどの指標と比べて変動率が小さいので、長期的な目線で割安度を測ることが出来るというメリットがあります。
この変動率が小さいというのは、PERのように利益の変動による上げ下げがなく会社の資産に対して株価が割安かどうか調べる方法のためです。
もう一つ利点があるとすれば、PERは他の銘柄と比べて人気があるかどうかを調べる指数として機能しますが、PBRは他の銘柄と比べること無く、絶対的な指標として機能します。
一般的にはPBRが1倍を割ると割安と判断されます。
PBRの弱点
PBRの弱点は、この指標が示す数字は、割安か割高かというのを示すだけの指標になります。
詳しく説明すると、株価というのは割安だから株価が上がるというものではないということです。逆に割高だから株価が下がるというものでもないということです。
割安割高は株価に関係ないともいえますね。
ただし、超長期的な目線で見た場合、割安の銘柄は底値かたく推移する傾向にあり、株価の下落率は低い傾向にあります。
また、超長期的な目線で割高な銘柄を見ると、株価の下落率が高い傾向にあり、超長期的な投資方法としては機能しているともいえます。
この超長期的というのは10年単位の数字になります。
そして、すべての銘柄に適用されるものでもありません。
PBRの計算方法(出し方)
PBR=現在の株価÷BPS(一株あたり純資産)
または
PBR=時価総額÷純資産
PBRが意味ないは本当か?
PBRは一般的に意味が無いと言われており、使えない指標の一つであるのは間違いありません。
使えない指標と言われてしまう理由の一つとして、PBRが機能するのは超長期投資のみだからです。
10年単位で見た時に平均ではPBRが低い企業だったグループとPBRが高い企業のグループとでは、PBRが低いグループの方が投資成績がいいとされています。
ただし、個人投資家で同じ銘柄を2年以上保有し続けられる人は全体の0.2%程しかいないので、現実味のない投資方法ともいえますね。
それ故、使えない指標と言われてしまうのです。
PBRの業界・業種別平均値
この平均値は日本取引所グループ(JPX)のHPに記載されています。
下の表は、2018年1月時点の業種別 ,業界別のPER、PBR、1株当たり当期純利益、1株当たり純資産などをまとめている表です。
市場一部 規模別・業種別 PER・PBR(連結) 種別 会社数 単純 PER PBR 1株当たり当期純利益 1株当たり純資産 総合 2,058 21.9 1.5 13.57 202.98 大型株 100 23.4 2.2 32.24 336.33 中型株 402 23.2 1.6 17.90 253.15 小型株 1,554 21.1 1.3 11.27 181.63 総合(金融業を除く) 1,915 22.9 1.6 13.16 187.73 製造業 905 24.0 1.5 14.07 219.48 非製造業 1,010 21.7 1.7 12.34 159.28 1 水産・農林業 7 15.9 1.5 15.23 158.43 2 鉱業 7 – 0.6 -1.86 428.80 3 建設業 101 12.1 1.2 25.52 254.05 4 食料品 81 24.4 1.8 15.68 215.40 5 繊維製品 40 27.6 1.1 8.01 204.15 6 パルプ・紙 12 18.6 0.9 13.22 278.51 7 化学 142 20.7 1.6 15.98 208.76 8 医薬品 39 26.0 1.9 15.46 213.43 9 石油・石炭製品 10 10.1 1.3 18.45 140.94 10 ゴム製品 11 16.8 1.5 26.28 292.46 11 ガラス・土石製品 32 21.4 1.3 16.00 274.15 12 鉄鋼 32 19.5 0.8 12.07 304.11 13 非鉄金属 24 17.5 1.3 15.46 206.94 14 金属製品 41 14.9 1.0 16.98 250.93 15 機械 137 25.8 1.7 13.94 210.95 16 電気機器 158 31.4 1.9 13.21 214.71 17 輸送用機器 62 24.2 1.2 11.26 235.67 18 精密機器 31 29.3 2.3 10.43 133.45 19 その他製品 53 26.1 1.5 12.41 221.59 20 電気・ガス業 21 15.6 0.9 11.04 185.70 21 陸運業 42 16.8 1.5 23.67 272.93 22 海運業 8 – 0.8 -33.02 246.38 23 空運業 3 17.6 1.6 22.47 244.76 24 倉庫・運輸関連業 23 49.0 1.0 4.99 247.71 25 情報・通信業 183 26.2 2.5 9.57 98.43 26 卸売業 172 18.2 1.2 12.84 195.76 27 小売業 194 28.6 2.1 11.41 155.05 28 銀行業 86 12.0 0.5 22.25 543.07 29 証券、商品先物取引業 23 19.3 1.0 10.01 185.63 30 保険業 10 15.6 1.2 18.52 238.70 31 その他金融業 24 13.6 1.1 17.19 203.10 32 不動産業 64 15.2 1.6 15.52 143.33 33 サービス業 185 29.0 2.6 7.99 88.64 (注)1.集計対象は、連結財務諸表を作成している会社は連結、作成していない会社は単体の数値。
2.「-」は該当数値なし、または、PER・PBRがマイナス値の場合。PER1000倍以上の場合は「*」を表示3.本表の作成に当たって使用した親会社株主に帰属する当期純利益及び純資産は、2016年11月期~2017年10月期の確定数値である。 Copyright (c) 1996 – 2018 Tokyo Stock Exchange, Inc. All rights reserved. 参考文献:http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/nlsgeu000002x3gk-att/j_perpbr201801.pdf
PBRが極端に低い企業は何か問題がある可能性を考える
PBRが低すぎる企業というのが存在します。
2018年2月現在でPBRが低すぎる企業をピックアップしてみると、PBR0.12倍というトンデモナイ数字の企業があったりします。
特に目立つのは地方銀行が目立ちますね。
なぜ地方銀行が、このような事になっているのかというと、将来性に疑問が出ているからというのが理由になります。
マイナス金利の影響で、銀行業の収益が大幅に下がっているのと同時に地方の過疎化の進行が大幅に進んでいる事が原因だと考えられます。
これによって、将来性を疑問視されており、このような超低PBRになっています。
当然、将来性を疑問視されている状態というのは株価も上がりにくく投資としての魅力も低くなるので、投資対象にはなりません。
このような低PBRの企業は将来性に疑問を持たれている企業である可能性があるのでよく調べておかないと危険です。
ただし、この悪い状態が好転して良い状態になった時には、大化け銘柄として10倍もの株価の上昇が期待できる可能性も残すので、逐次情報を集めておくのは大事なことなので、覚えておきましょう。
順位 コード 市場 名称 決算年月 1株純資産 PBR 掲示板 1 5939 東証JQS (株)大谷工業 Mar-17 (単)31,621.28 (単)0.12 掲示板 2 8416 東証1部 (株)高知銀行 Mar-17 (連)7,126.64 (連)0.18 掲示板 3 8560 福証 (株)宮崎太陽銀行 Mar-17 (連)9,141.92 (連)0.18 掲示板 4 8337 東証1部 (株)千葉興業銀行 Mar-17 (連)2,491.98 (連)0.19 掲示板 5 8374 東証1部 (株)三重銀行 Mar-17 (連)9,668.49 (連)0.24 掲示板 6 8527 東証1部 (株)愛知銀行 Mar-17 (連)21,700.34 (連)0.24 掲示板 7 9501 東証1部 東京電力ホールディングス(株) Mar-17 (連)1,593.99 (連)0.24 掲示板 8 8338 東証1部 (株)筑波銀行 Mar-17 (連)1,362.92 (連)0.25 掲示板 9 8529 東証1部 (株)第三銀行 Mar-17 (連)6,290.98 (連)0.26 掲示板 10 8537 東証1部 (株)大光銀行 Mar-17 (連)8,789.39 (連)0.26 掲示板 11 8550 東証1部 (株)栃木銀行 Mar-17 (連)1,580.52 (連)0.26 掲示板 12 7161 東証1部 (株)じもとホールディングス Mar-17 (連)662.07 (連)0.28 掲示板 13 7173 東証1部 (株)東京TYフィナンシャルグループ Mar-17 (連)9,540.28 (連)0.28 掲示板 14 8554 福証 (株)南日本銀行 Mar-17 (連)5,513.21 (連)0.28 掲示板 15 8713 東証1部 フィデアホールディングス(株) Mar-17 (連)664.20 (連)0.28 掲示板 16 8747 東証JQS 豊商事(株) Mar-17 (連)1,095.87 (連)0.28 掲示板 17 8343 東証1部 (株)秋田銀行 Mar-17 (連)9,960.72 (連)0.29 掲示板 18 8396 東証1部 (株)十八銀行 Mar-17 (連)931.19 (連)0.29 掲示板 19 8521 東証1部 (株)長野銀行 Mar-17 (連)6,481.39 (連)0.29 掲示板 20 5386 東証2部 (株)鶴弥 Mar-17 (単)1,481.78 (単)0.30 掲示板 21 7957 東証2部 フジコピアン(株) Dec-16 (連)6,434.28 (連)0.30 掲示板 22 8089 東証1部 すてきナイスグループ(株) Mar-17 (連)4,513.02 (連)0.30 掲示板 23 8139 東証2部 (株)ナガホリ Mar-17 (連)853.20 (連)0.30 掲示板 24 8356 東証1部 (株)十六銀行 Mar-17 (連)9,323.72 (連)0.30 掲示板 25 9827 東証JQS リリカラ(株) Dec-17 (単)496.11 (単)0.30 掲示板 26 5973 東証2部 (株)トーアミ Mar-17 (連)1,769.65 (連)0.31 掲示板 27 7490 東証2部 日新商事(株) Mar-17 (連)2,788.65 (連)0.31 掲示板 28 7501 東証JQS (株)ティムコ Nov-17 (単)1,947.54 (単)0.31 掲示板 29 7898 東証1部 (株)ウッドワン Mar-17 (連)4,412.15 (連)0.31 掲示板 30 8392 東証1部 (株)大分銀行 Mar-17 (連)13,045.74 (連)0.31 掲示板 31 8522 東証1部 (株)名古屋銀行 Mar-17 (連)12,710.46 (連)0.31 掲示板 32 8558 東証1部 (株)東和銀行 Mar-17 (連)4,247.57 (連)0.31 掲示板 33 9355 東証2部 (株)リンコーコーポレーション Mar-17 (連)5,598.06 (連)0.31 掲示板 34 5210 東証1部 日本山村硝子(株) Mar-17 (連)550.62 (連)0.32 掲示板 35 5410 東証1部 合同製鐵(株) Mar-17 (連)5,932.31 (連)0.32 掲示板 36 5922 東証2部 那須電機鉄工(株) Mar-17 (連)11,674.04 (連)0.32 掲示板 37 6416 東証JQS 桂川電機(株) Mar-17 (連)518.00 (連)0.32 掲示板 38 7184 東証1部 (株)富山第一銀行 Mar-17 (連)1,532.65 (連)0.32 掲示板 39 7249 名証2部 尾張精機(株) Mar-17 (連)10,227.19 (連)0.32 掲示板 40 7254 東証2部 (株)ユニバンス Mar-17 (連)964.43 (連)0.32 掲示板 41 8360 東証1部 (株)山梨中央銀行 Mar-17 (連)1,322.17 (連)0.32 掲示板 42 8367 東証1部 (株)南都銀行 Mar-17 (連)9,045.26 (連)0.32 掲示板 43 8377 東証1部 (株)ほくほくフィナンシャルグループ Mar-17 (連)4,664.16 (連)0.32 掲示板 44 8383 東証1部 (株)鳥取銀行 Mar-17 (連)5,440.07 (連)0.32 掲示板 45 8395 東証1部 (株)佐賀銀行 Mar-17 (連)7,507.83 (連)0.32 掲示板 46 8742 東証1部 (株)小林洋行 Mar-17 (連)902.07 (連)0.32 掲示板 47 2055 東証2部 日和産業(株) Mar-17 (連)894.72 (連)0.33 掲示板 48 3504 名証2部 (株)丸八ホールディングス Mar-17 (連)2,955.12 (連)0.33 掲示板 49 7887 東証2部 南海プライウッド(株) Mar-17 (連)18,454.80 (連)0.33 掲示板 50 7903 名証2部 名古屋木材(株) Mar-17 (連)5,517.86 (連)0.33 掲示板
ウォーレン・バフェットは低PBRだけの企業は嫌う
バリュー投資家であるウォーレン・バフェットは割安の銘柄を買うと言っていますが、実は低PBRだけの企業を嫌う傾向にあります。
ウォーレン・バフェットは高ROE企業を好む傾向にあり、その理由は後ほど書きます。
追記:ウォーレン・バフェットに関してはこちらに詳しく書きました。
ウォーレンバフェットが言う優位性がある企業とはどのような会社の事を言うのか
まずは計算式を覚えてください。
このROEという指標の計算方法は
ROE=EPS(一株あたり利益)÷BPS(一株あたり純資産)×100 (%)
または
ROE=当期純利益(純利益)÷株主資本(PBR)の合計×100 (%)
になります。
BPSは、
BPS=純資産÷発行済株式数
になります。
そして、PBRは
PBR=株価÷1株あたり純資産(BPS)
になります。
ROEは
ROE=当期純利益÷自己資本×100
になるので、
PBR=PER×ROE
でPBRを出すことが出来ます。
この計算でただ単にPBRが割安だからという指標で投資しないスタンスが見えてきます。
PBR1倍以下でも割安ではない例
A社:PBR0.8倍=PER4倍×ROE20%
B社:PBR0.8倍=PER20倍×ROE4%
同じPBRが0.8倍だとしても、ROEが20%と4%だとこんなにも違いが生まれます。
当然A社の方が良い低PBRだと言えます。
ウォーレン・バフェットは低PBRで高ROE銘柄を好む理由はここにあります。
ROEが高くてPBRが低い企業というのは、自己資本を効率的に使えているのにも関わらず、株価が評価されていない=割安という考え方になります。
では、自己資本とは何でしょうか?
理解するには、貸借対照表を読み解かなければなりません。
詳しくは、参考文献から飛んで読んで下さい、めちゃくちゃ分かりやすく書いてます。
自己資本とは貸借対照表のどの部分にあたるのでしょうか。
貸借対照表の右側は、負債と純資産で構成されますが、この負債が他人資本、純資産が自己資本と呼ばれます。そして自己資本と他人資本を足したもの(負債と純資産との合計)が総資本であり、会社経営の「元手」となる資金源を意味します。
さらに、資本を投下することで会社のさまざまな資産が生じますから、貸借対照表の資産(左側)の合計値と負債・純資産(右側)の合計値は一致します。
自己資本を増加させるためには、資本を構成している資本金、資本剰余金、利益剰余金を増やさなくてはなりません。資本金には会社の設立や増資によって株主が払い込んだ出資金が含まれますから、資本金は増資により増大します。
利益剰余金は過去の税引後純利益の蓄積であり、会社の経営安定性を左右する重要な要素となります。任意積立金は、別途積立金などの条件で会社が任意に利益を社内に留保するものです。この中には利益準備金があります。
利益の内部留保である利益剰余金は、利益のたくさん上がるよい会社であれば自然に増加し、会社の成長とともに自己資本が増大します。
つまり自己資本は株式増資と利益の内部留保で増加しますが、特に内部留保は資本金と違って調達コストのかからない最も安定した自己資本であり、増加させることが大切です。
自己資本を簡単に要約してしまうと、借金しないで儲かったお金と言い換えることも出来ます。
それは、純資産と呼ばれてもいますが、安定した会社の資金源泉です。
自己資本とは返済の必要がない資金の調達源泉なのです。
もう一度、ROEをおさらいしましょう。
ROEは、ROE=当期純利益÷自己資本×100です。
この数式は、もとわかりやすい日本語に直すと
ROE = 今年の利益 ÷ 今まで儲かったお金
になります。
もっと言ってしまえば、安定して利益を出せると言い換えられます。
このROEの数字が毎年安定しており、高い数字を維持できた場合には、それは複利的に利益が膨らむことを意味しています。
なぜなら、自己資本は毎年膨らみますが、その膨らみと同じかそれよりも利益が伸びているからです。
自転車操業の逆バージョンといえますね(複利効果)
バフェットは、このような高ROEで安定していて低PBRの企業を好みます。
それは、本当の意味での割安高成長企業といえるのです。
ポイントは、
・安定したROEを出している(15%以上)
・低いPBR(1倍以下)
この2点になります。
スクリーニングする時に必ず入れておきましょう。
特に注意したいポイントは安定したROEです。
PBR=解散価値は間違え
PBRは一般的に解散価値と言われていますが、それは間違いです。
PBRというのは、(簿価)純資産を(発行済株式総数-自己株式数)で割った数値で、純資産とは(資産-負債)ですが、現行の会計基準には、「継続企業の前提」という大前提があって、資産も負債も、解散価値を測定しているわけではないからです。例えば、東京電力の直近のB/Sでは、「原子力発電設備」が7,241億円計上されておりますが、これは別に、東京電力が今解散した場合、東京電力が保有するすべての原発設備を処分すると7,241億円で売却できる・・・ということではありません。(※数値は2013年3月期第2四半期報告書より)もし本気で解散価値を探りたければ、B/Sを端から眺め、それぞれの資産負債を処分可能価格で再評価し、差額の純資産を計算してやる必要があります。ただし、これは非常に難しいし、弱小個人投資家にはほぼ不可能ではあります。
PBRはどれぐらいの目安にすればいいのか
PBRの目安は1倍以下が割安とされています。
先程も言いましたが、必ずROEが安定して高い企業を選びましょう。
ただし、割安だからと言っても、すぐに株価が反応するわけでもないので、長期投資向けになります。
割安というのは、言ってしまえば、
株価が評価されていない=評価されてないから割安=評価されてないのに、すぐに株価が上昇すると考えるのは間違え
となるので、長期投資向けの手法です。
1年~10年程度は覚悟しましょう。
PBR好景気の時の平均
基本的にPBRは不景気の時に見る指標になります。
不景気の時というのは、世界中にお金がない状態なので、当然株価は割安に放置されやすい状態です。
お金が無い時にリスク資産である株は買われにくいので、割安で放置されやすい傾向にあります。
逆に、好景気の場合は世界中にお金が余ってしまい、リスク資産が積極的に買われる傾向にあります。ビットコインなど、なんの裏付けもないジャンク債のような商品がバブル状態になるまで買われるのはこのような時です。
当然、株もリスク資産なので、異常な高値まで買われる傾向にあり、まだあがるの?といった状態になります。
このような時の平均PBRは東証一部銘柄で1.8倍もの数字になります。
この数字に近くなったら、株価が天井付近かもしれないと覚えておくと良いかもしれないですね。
PBR不景気の時の平均
逆に不景気の時は、PBRは0.8倍という数字になってしまい、なんと東証一部銘柄の平均が1倍を割るという事態が起きます。
これは、異常なことで、めったに見られない現象なので、この時には上で紹介したような高安定ROE+低PBRの銘柄を積極的に狙っていきましょう!
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