MGCファイナルチャレンジ第2戦にMGC3位小原怜(29)=天満屋=、同4位松田瑞生(24)=ダイハツ=、同7位福士加代子(37)=ワコール=らが参加した。MGCファイナルチャレンジ第1戦として実施されたさいたま国際マラソン(12月8日)では該当者が出なかったため、東京五輪最後の椅子を巡る戦いは今回の大阪国際女子と3月8日に行われる名古屋ウィメンズの2大会。2時間22分22秒以内の日本人1位で走れば、東京五輪の代表権を獲得できる可能性があるとあって、序盤から激しいレース展開となった。
そんな中、輝きを放ったのが松田だ。序盤から先頭集団にとりつくと、31キロ過ぎに猛然とスパート。力強い走りで後続をグングンと引き離していく。松田が使用するシューズはマラソン界を揺るがすナイキ社の厚底ではなく、伝説のシューズ職人の三村仁司氏作のニューバランス社の非厚底。「三村さんの愛が伝わりすぎてます」と愛着のあるシューズでゴールテープを切った。注目の記録は2時間21分47秒。名古屋ウィメンズマラソンでこのタイムを上回る日本人選手が出なかった場合は、松田が東京五輪切符を獲得することになる。