FC東京の小平グラウンドに24日、突如“スパイダーマン”が現れた。正GK林彰洋(32)が髪を真っ赤に染めて登場し、ファン、サポーターを驚かせた。赤色の練習着と相まって、見た目はさながらアメリカン・コミックヒーローのスパイダーマンだった。
昨季の金髪から心機一転。赤く燃える守護神が、今季のゴールを守る。
「昨季は1番を取るという意味で金色にした。今年は心機一転してチームカラーの一つにしてみた。青はフィールドの選手に任せて、赤をもらっちゃおうかなって」
今季のチームは、沖縄キャンプから4-3-3システムに挑戦してきた。変わるチームを象徴するように、自らも変化を求めた。
「監督も新たな挑戦を決断した。ここから一致団結して、それを形にしていきたい。そのためにはそれぞれがアイデアを出していきたい」
かつて長い手足と広い守備範囲、黒いユニホーム姿から旧ソ連代表守護神のレフ・ヤシンは「黒クモ」などと呼ばれた。その名は今もGK版バロンドール賞の名前として残る。今季は赤髪の「クモ男」がマーベル(驚異)のプレーで青赤軍団の最後のとりでとなる。 (馬場康平)