4場所ぶりに幕内へ復帰した西前頭17枚目の徳勝龍(33)=木瀬=が、1敗同士の対戦で西前頭4枚目の正代(28)=時津風=を突き落として単独トップに立ち、初優勝に王手をかけた。優勝すれば幕尻力士では20年ぶり、奈良県出身力士では98年ぶり、木瀬部屋の力士では初の優勝となる。大関貴景勝(23)=千賀ノ浦=は関脇朝乃山に上手投げで敗れて3敗となり、優勝の可能性が消滅した。
千秋楽は徳勝龍が貴景勝に勝つか、負けた場合でも正代が西前頭2枚目の御嶽海に敗れれば徳勝龍の優勝。徳勝龍が負け、正代が勝つと平幕の2人による優勝決定戦となる。戦後、平幕同士が決定戦で優勝を争ったのは1度だけ。2012年夏場所で東前頭4枚目の栃煌山と西前頭7枚目の旭天鵬が12勝3敗で並び、決定戦では旭天鵬が栃煌山をはたきこんだ。