カブスのダルビッシュ有投手(33)が26日、テレビ朝日系の「サンデーLIVE!!」のインタビューで、2017年のワールドシリーズは対戦相手アストロズのサイン盗みに気を付けるようドジャースナインに警告していたと明かした。
同年7月、同じア・リーグ西地区のレンジャーズからドジャースへトレード移籍していた。
「ダッグアウトにもマイクが置かれている可能性があるから気を付けた方がいいと言った。(ロバーツ)監督は『えー、本当に? でも、そんなことないでしょ』みたいな感じだった。でも『本当に何をするか分からないし、同地区のうわさになっているから気を付けた方がいい』と言っていたが、自分が一番(サイン盗みの罠に)ハマッたという…(苦笑)」。
レンジャーズ時代も、捕手らを話す際は必ずグラブで口を隠すようチームから指示されていたという。「なぜかというと『(双眼鏡などを用いて)アップで見ているから、絶対(口をさらしての会話は)やらないこと』と言われていた」。
ダルビッシュは同シリーズで第3、7戦に先発し、ともに2回途中を自責4と炎上。当時を振り返り「オレ、どんだけ終わってんねん。めっちゃ打たれるやん、と思っていた。(打者が)すごくいいアプローチをするな、三振も全くないから球が見えているな、と思っていた。あの2試合を投げて、ボクは三振ゼロなんですよ」と不可解だった悔しさをにじませた。
大リーグは今月、17年のサイン盗みが発覚したアストロズに罰金500万ドル(約5億4500万円)などを科し、チームはルノーGMとヒンチ監督を解任した。